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2019-04-23

【ボクシング】世界挑戦者の船井龍一が公開練習 「プロ15年の夢を叶えたい」

5月4日、アメリカ・カリフォルニア州ストックトンでIBF世界スーパーフライ級チャンピオン、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に挑む同級1位、船井龍一(ワタナベ)が23日、ワタナベジムで公開練習を行った。

 ジム入門から17年、プロデビュー戦から15年かけて、今回のチャンスをつかんだ船井は、「長い歳月も、そのときどき一所懸命に立ち向かってきたので、長くは感じなかった」と今の心境を語る。昨年11月、ビクトル・エマヌエル・オリボ(メキシコ)との挑戦者決定戦で2回TKO勝ちしており、心の準備はすでにできているのだろう。

「アメリカのリングで戦うこと、世界チャンピオンになることが夢でした。このふたつの夢を一緒にかなえたい」

 すでに33歳。「年齢的に見ても、これが最後のチャンスだと思っている」、そんな覚悟が、いよいよ真剣な眼差しを作る。

「時差のある海外に行くのは初めて。でも、きっと大丈夫でしょう。アンカハスについて? スキのないボクシングをするという印象ですね」

 傍らの高橋智明トレーナーは、「アンカハスは打ち合いになると、案外打たせるところがある。船井もプレスをかけ、守りを崩さないまま打ち合いを挑みたい」。その表情には自信ものぞいていた。

 会見後はマスボクシング、ミット打ちなどの練習を約1時間公開、アンカハスと同じサウスポーを相手に、重心を低くした構えからじりじりと追い詰める戦い方を披露した。

 船井陣営は28日に出発しカリフォルニアの州都サクラメントからストックトン入りする。同時に行われる13戦オールKO勝ちのライトヘビー級スター、アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)のIBF同級タイトル防衛戦(対戦者はラディボエ・カラジック=ボスニアヘルツェゴビナ)戦とともに、この試合は5月5日(日本時間)、WOWOWオンデマンドでライブ配信される。

取材◎宮崎正博

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