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2018-11-12

井岡一翔が2年ぶりに大晦日ファイト登場 マカオで4階級制覇に挑む

写真上=大晦日、マカオのリングで日本人史上初の4階級制覇に挑む井岡
写真◎ボクシング・マガジン

 井岡一翔は12日午後、新宿区のフィットネスボクシングKODLABで記者会見を行い、12月31日、マカオのWYNN PALACEでミニマム、ライトフライ、フライに次いで世界タイトルの4階級制覇をかけた戦いに臨むと発表した。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦に出場するもので、対戦するドニー・ニエテス(フィリピン)もこれが4階級目の世界タイトルをかけた戦いになる。この試合はTBS系列で実況生中継される。

 井岡は9月8日、アメリカ・カリフォルニ ア州イングルウッドで1年5ヵ月ぶりのカムバック戦を行い、マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)に勝ったばかり。アローヨはアマチュア世界選手権優勝者でプロでも2度の世界戦を経験している強豪。判定勝ちの結果以上に、攻撃的に戦い、ダウンも奪った試合内容が現地では高く評価された。一方、36歳のベテラン技巧派、ニエテスも同じリングで戦い、WBO同級王座決定戦で同国人のアストン・パリクテと引き分けているが、不運な判定だったとされている。つまり世界的に見ても、現代の軽量級を代表するふたりが対することになる。

「(アローヨ戦は)ブランクの影響をリングに上がってから感じました。頭はしっかりしているのに、体が固まって動かない感じ」。いい経験となったという井岡はさらなるレベルアップを約束する。「ニエテスは経験もあって、頭のいいクレバーな選手」としながらも、「分かりやすく、KOで勝ちたい」と力強く宣言した。

 2年ぶりで大晦日に戦うことについては、「その年の最後に戦えることは、とても名誉なこと。さらに今回は4階級制覇をかけた戦いになる。自分にとっても大きな挑戦です」と語った。

 なお、この日は井岡の試合のほかにも複数の世界戦開催が計画され、後日発表される予定。また、会見が行われたフィットネスボクシングKODLABは、WBAスーパー世界スーパーフェザー級元チャンピオンの内山高志氏がオープンさせるジムで、こちらも追って正式に発表されるはずだ。

取材◎宮崎正博

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