上写真/インタビューに応じるロマチェンコ。リナレスとの再戦も「ノー・プロブレム」
写真◎ボクシング・マガジン
村田対ブラント戦が行われたラスベガス・パークシアターに観戦に訪れていたWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が、日本の記者たちのインタビューに答えた。世界最短記録の12戦目で3階級制覇を成し遂げ、リングマガジンでパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて)最強の評価を受ける男は、これから先、どこへ向かうのか?
――5月のホルヘ・リナレス戦で肩を負傷したということでしたが、具合はどうですか?
ロマチェンコ「いまはもうまったく問題ありません。いい調子です」
――休養期間はどれくらいでした?
ロマチェンコ「5カ月ほどです。最初の3カ月は肩を動かすこともできませんでしたが、そのあとは新しい練習を取り入れてきました。リハビリの期間は終わり、ジムにもう戻ってトレーニングしています」
――負傷の影響はなさそうでしょうか。
ロマチェンコ「それをチェックするのが、12月8日の試合(ニューヨークでWBO王者ホセ・ペドラサ=プエルトリコ=と統一戦)になります」
――リナレス戦を振り返ってください。
ロマチェンコ「おもしろい試合でした。私にとってたいへん大きく、新しい経験になりました」
――ダウンしたときにはどんなことを感じましたか?
ロマチェンコ「おもしろい感覚でしたね。ダウンしても立ち上がって戦いに戻り、仕上げにかかることができました」
――再戦の可能性は?
ロマチェンコ「もちろんノープロブレムです」
――日本のWBOスーパーフェザー級王者・伊藤雅雪も対戦を希望しています。
ロマチェンコ「もちろんノープロブレムです。彼がナンバーワンのコンテンダーならば、受けますよ。どんな相手にも、私はオープンです」
――12月8日はどんな試合になりますか?
ロマチェンコ「これだけ長いブランクが空きましたから、試合の中でスタイルもメンタルも確かめる必要があるでしょう」
――日本の田中恒成が12戦目での3階級制覇というあなたと同じ記録を達成しました。
ロマチェンコ「そのことは知っています。祝福します。彼は私の記録を抜いたわけではなく、私のやったことを繰り返した、ということ。私がもし彼だったら、それほどハッピーじゃなかったかもしれません」
取材◎宮田有理子