BBMカードの球団別チームパックは今年も無事に全12球団が発売しました。制作スタッフがそれぞれの「MYベストカード」を選ぶ短期集中連載をお届けします。
BBMカードの定番アイテムとしてリリースしている球団別のチームパック。3月から7月までで12球団すべてのアイテムが出揃いました。楽しんでいただけていますか? 今年もまた、制作スタッフが趣向を凝らして球団ごとのカラーが出る内容になっていると思います。
そんなスタッフがそれぞれに選んだ「ベストカード」「こだわりの1枚」を紹介するこの短期集中連載。すっかり夏の恒例となりましたが、第2回となる今回はDeNAと広島が登場。買いそびれてしまったという方はぜひカードショップへ!
銀紙を使うことでレギュラーカードに比べて特別感のあるインサートカード。やはりチームカラーを重視したデザインにしたいわけです。使用する銀紙は特に青色系統との相性が良く、“青銀”はとても映える印象を持っています。そしてDeNAのチームカラーは青!
もちろん、インサートカードですから、レギュラーカードとの差別化を図る方法として、あえて派手さのあるデザインで高級感を強調することもあります。ただ今回は、銀紙と青色の組み合わせの美しさを前面に押し出すことによってきらびやかさを効果的に表現できると確信して、あえてシンプルなデザインに落とし込んだのです。
とはいえ、さすがに青一辺倒では単調になってします。そこでタイトルに採用した「Catch The One」の文字のうち、最初の「Catch」を黄色とすることでメリハリもつけることができたと思っています。
こだわりの1枚!
〈Yokohama Pedigree 筒香嘉智〉
DeNAには地元の名門野球部・横浜高校の卒業生が数多く在籍しており、現在のチームでも主砲の筒香嘉智を筆頭に4選手がプレーしています。それぞれの地域色を出すことはチームパックならではの独自性につながっていくので、「横浜」をテーマにしたカードを作りたいと以前から考えていました。今回のキーワードは、横浜高校。
さらに、同校出身の選手たちで構成すること以外でも、カードを手に取った方にすぐに「横浜」をイメージしていただけるような要素を追加したい、と思っていました。その考えをデザインに織り込むことを重視して、背景には名所の1つであるランドマークタワーなどが入った風景を大胆に取り入れました。
さらに注目していただきたいのは裏面なんです。表面と同じ構図なのですが、ビルや大観覧車が夜景に映えているんです。夜景も人気の観光スポットですから、これをうまく組み込むことでさらに地域色を表現できたと思っています。ぜひ実際にカードを手にとってご覧ください!
ベストの1枚に選んだのは、今回初登場の豪華インサート「Esperanza」から小園海斗のカードです。プラスティック板に箔押しを施し、裏面にはホロPPを貼ったこのカード、50枚限定という希少性も相まって幸いにも好評をいただいております。
「Esperanza」はスペイン語で「希望」を表す言葉です。今回15種類を制作しましたが、このタイトルに最もふさわしい選手と言えば、やはり期待のルーキー・小園海斗でしょう。7月11日のフレッシュオールスターでは先頭打者ホームランを含む2安打でMVPを受賞しました。同戦で先頭打者本塁打したのは76年の高橋慶彦、83年の定岡徹久以来史上3人目だそうですが、チームの偉大な名ショートの先輩に並ぶ記録というのは幸先がよいですね。
今季は正遊撃手・田中広輔の大不振もあって、小園の出場機会も徐々に増えてきています。小園の大成を願う次第です。
こだわりの1枚!
〈DOMINICAN SPIRIT X.バティスタ〉
ともにドミニカ共和国出身のフランスアとバティスタのサブセット「DOMINICAN SPIRIT」を制作しました。
バティスタの背景に敷かれている模様は、ドミニカ共和国があるイスパニョーラ島の地図の上に同国の国旗の模様を重ねたもの。カードの裏には同選手が昨年放った25本塁打を、いつ、どこで、だれから打ったかという明細情報を載せています。
それだけ本塁打を打っていながら、昨年の出場試合数は100を切る99試合。原因は守備難で、外野守備が拙いため一塁が最適ポジションなのですが、そこには新井貴浩や松山竜平もいて、バティスタの常時出場はかないませんでした。それが今シーズンは新井が引退し、松山が打撃不振に陥ったこともあり、同選手が正一塁手に定着しました。
四番・鈴木誠也の後の五番に座り、チームトップの21本塁打(7月22日現在)をマーク。今季は大台の30本に乗せそうな勢いです。
(次回はジャイアンツ&ライオンズ)
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