BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。
今回は「BBMベースボールカードプレミアム2023 GENESIS[ジェネシス]」ですキャプテンマークの初めて物語
2012年からスタートし、今年で12年目を迎えた「ジェネシス」。皆様にご愛顧いただいてここまで続いてきたが、その一番の名物と言えば、やはりスーパーパッチカードではないだろうか。選手名のアルファベットやキャップのロゴ部分などがそのまま挟み込まれ、毎年大人気を集めている超レアカードだが、今回のコラムは、それらの中でも“キャプテンマーク”を掘り下げてみたい。
そもそも、日本プロ野球のユニフォームで初めてキャプテンに「C」マークが着いたのはいつのことか。ユニフォーム評論家の綱島理友氏によると、2006年の広島が始まりで、新任のブラウン監督がチームリーダーとして黒田博樹と前田智徳をそれぞれ投手・野手の分業制キャプテンに指名し、2人の右袖に黄色い「C」マークが装着されたという。
現在の主流となっている胸部分に「C」マークを初めて着けたのは、09年のソフトバンク・小久保裕紀が最初。この年から古巣に復帰するとともにキャプテンに就任し、その左胸に「C」のパッチが輝いていた。
当時のBBMでは「タッチ・ザ・ゲーム」でスーパーパッチカードが制作されており、リストで確認してみると、06年には前田智徳のメモラビリアカードもある。しかし、どの部分がスーパーパッチに使用されたかまでは正確な記録を私が持っておらず、残念ながら、「C」の部分が使用されていたかどうか、真相は“藪の中”だ。
「GENESIS」のキャプテンパッチを一挙公開
「タッチ・ザ・ゲーム」の後継アイテムとして登場した「ジェネシス」で初めてキャプテンマークがスーパーパッチに使用されたのは、2012年のことだった。突然ですが、ここで問題。記念すべきキャプテンマークのスーパーパッチ第1号は、誰だったでしょうか?
正解は、オリックス・後藤光尊のホームジャージー。このシーズンからオリックスのキャプテンはユニフォームに「C」マークが入るようになったのだが、これは当時の岡田彰布監督による発案だったという。
意外にもその後はしばらく「C」マークは使用されず、次に登場するのは2016年の内川聖一(ソ)ホームジャージーまで待たねばならない。
2017年には福留孝介(神)ビジタージャージーと筒香嘉智(De)ホームジャージーでキャプテンマークのスーパーパッチが制作されているが、18年には姿を消し、19年に糸原健斗(神)ホームジャージーと筒香嘉智(De)ホームジャージーで復活した。
これ以降は毎年のようにキャプテンマークが使用され、20年にはこの年からDeNAの新主将に就任した佐野恵太(ホームジャージー)が登場。21年には大山悠輔(神)ホームジャージー、鈴木誠也(広)ホームジャージー、山田哲人(ヤ)ホームジャージーと3種が制作された。
昨年は2年連続となる山田哲人(ヤ)ホームジャージーの1種のみだったが、今年は柳田悠岐(ソ)ホームジャージー、浅村栄斗(楽)ホームジャージー、中村奨吾(ロ)ホームジャージー、山田哲人(ヤ)ホームジャージー、佐野恵太(De)ホームジャージーと、シリーズ過去最多となる5チームの「C」マークがラインアップされた。
今回のコラムでは特別に、これまで「ジェネシス」で制作された16種の”キャプテンマーク”スーパーパッチの貴重なカード画像を一挙公開してみたい。
2012 後藤光尊(B)ホームジャージー
2016 内川聖一(H)ホームジャージー
2017 筒香嘉智(DB)ホームジャージー
2019 筒香嘉智(DB)ホームジャージー
2020 佐野恵太(DB)ホームジャージー
2021 鈴木誠也(C)ホームジャージー
2021 山田哲人(S)ホームジャージー
2022 山田哲人(S)ホームジャージー
2023 柳田悠岐(H)ホームジャージー
2023 浅村栄斗(E)ホームジャージー
2023 中村奨吾(M)ホームジャージー
2023 山田哲人(S)ホームジャージー
2023 佐野恵太(DB)ホームジャージー
こうして並べてみると、チームによって「C」マークのデザインは様々。同じチームでも年度によって意匠が異なっているのがお分かりいただけると思う。どれも1枚限定なので、実物を一堂に会して見ることはほぼ不可能だろう。貴重な“キャプテンマークコレクション”をお楽しみください。