話題の女子プロレス新団体「マリーゴールド」旗揚げ記念として団体のエース、ジュリアがホスト役となり、所属選手とトークバトルをおこなう特別企画の後編。団体期待の19歳、ビクトリア弓月を相手にぶっちゃけトークが繰り広げられた。ジュリアに関して、アクトレスガールズ問題、団体のこれからについて。さまざまな話題が飛び交ったジュリアvs弓月、後編を届けします!
――今回対談という形で話してみて、弓月さんはジュリアさんに対してどんな印象を抱きました?
弓月 …えー、印象?
ジュリア なんかあるだろ。前編で私が弓月のことブッ飛んでるとか、みんなに愛されるタイプだとか言ってあげただろ。そんな感じで。
弓月 ジュリアさんはめちゃめちゃあれです。あのー、ちょっと失礼になるかもしれないんですけど、ちゃんと物事を考えてて、言うべきことはちゃんと言える。そういうのって勇気がいることじゃないですか。でもジュリアさんはこうでしょ!って。
ジュリア ふ~ん(意外そうな顔で)。
――いいこと言うじゃないですか。
弓月 って小川さんが言ってました(笑)。
ジュリア おいこのヤロー!(笑)でも、小川さんって私のことそんなふうに思ってるんだ。そういうの、直には話さないから。
――弓月さんは最初、ジュリアさんにどんな印象をもってました?
弓月 正直言うと怖いイメージありました。
ジュリア よく言われる、怖いイメージがあるって。
――リング上はさておき、普段は気さくで陽気な人で、世界一頼み事しやすいスーパースターという印象ですが。
ジュリア そりゃ昔から知ってるジュリ番だからだよ…(苦笑)。でも学生の時から「怖い人だと思ってたけど、しゃべってみたら全然違った」ってよく言われる。
――当然、プロレス界の後輩たちは…。
ジュリア 多分めちゃめちゃ気を使ってんだろうなって。それなのに、この子こういう感じでくるから。
弓月 私、試合の時もよく言われるんですけど、全然緊張してないでしょ?って。ちょっとはあるんですけど、なぜかあまり表に出ないというか。ジュリアさんのことも少し怖いなって思ってましたけど、私、しゃべることで関係を築きたいと思っていて。そうじゃないと、言いたいことも言えないし、相談とかもできないじゃないですか。
――高橋奈七永さんにもけっこう話しかけてますよね?
弓月 はい! 奈七永さんはすごくよくしてくださるので。
ジュリア 普通の新人ならビビって近寄るのも難しい大先輩なのに…(笑)。でも、人にもよると思うけど、先輩たちってさ、コイツ、ビビッてるなとかだいたい察するじゃないですか。後輩に対して威厳を示すことも大事だし。それでもグイグイくるヤツは根性あるじゃんって思うね。
――グイグイ大事ですよね!
ジュリア 意味もなくヘコヘコしてきて、コイツあざといなって思うヤツもいるし、それがわかると私は萎えちゃうんだけど、弓月のは嫌な気がしないというか。
弓月 私、可愛がってもらいたいんです。
ジュリア それ、自分から言う?(笑)
弓月 えへへ。
――それをさらっと言えるのも才能です!
弓月 でも、そういうのが嫌な人もいるみたいで、じつは…(以下自主規制)。
ジュリア …ジュリ番、これは書いちゃダメなヤツだな。
弓月 絶対NGでお願いします!
――さすがの僕も書けません(笑)。ちなみに旗揚げ会見後の撮影時に風香さん率いるアクトレスガールズ勢が乱入。「プロレスがしたい」とマリーゴールド参戦を直訴しました。
ジュリア ビックリした。事前にもらってた旗揚げ会見のタイムスケジュールにも入ってなくて。弓月は知ってた?
弓月 何も聞かされてなかったです。
――賛否両論を呼ぶやり取りで、SNSは炎上していました…!
ジュリア 荒れてましたね。
――というか、いまなお荒れてる気がします(笑)。
弓月 でも自分は新しい団体ができて、そこに新しい人が一緒にやっていこうってなるのはすごくワクワクするし、なんかすごいなって思いました。
――事件にまつわる背景はさておき、マリーゴールドで闘いたいというひとが一気に6人増えるわけですからね。
弓月 はい。アクトレスガールズさんってスポーツエンターテイメント?っていうか、プロレスをしないって言ってたのに、やっぱりプロレスがしたいって来てくれたんですよね? マリーゴールドにいれば、そういうつながりも出てくるんだ、楽しみなことが増えたなって思いました。
――ジュリアさんはどうですか? 冒頭で「ジュリア」「ロッシー小川」「引き抜き」がSNSのトレンドに3つ並んでたと苦笑してましたが?
弓月 私もそれ見て、思わずスクショしちゃいました(笑)。
ジュリア …おまえは大物になるよ(苦笑)。それはさておき、やっぱり火のない所に煙は立たないと私は思うんだよね。契約書を交わしてなかったとかいろんな事実が明るみになったりしてさ。本人たちの中で限界がきてたんじゃないかな。
――限界というと?
ジュリア あの子たちだって、いきなり爆発したわけじゃないと思うんだ。いろんなものが積もりに積もっての結果だったというか、(退団者たちは)もっと前からなんとかしようときっと何かアクションを起こしていただろうし、話し合いを持っていたと思う。だけど事態は変わらない。そこで小川さんが新しい団体を作るという話を耳にして、どうせなら思い切って行動しようって。これは本人たちから聞いたわけじゃなくて、自分の経験からの推測でしかないけど、最終手段みたいな感じでああするしかなかったんじゃないかな。
――まして風香さんは小川さんにとって娘のような存在でしょうし。
ジュリア あのジイサン、ああ見えてハートがアツいからさ、娘みたいな風香さんが困ってたら助けてやらなきゃなっていう親心も働いたんだろうね。4年前の自分とすごくかぶる部分があるなって思ったよ。
――SNSあるあるですが、いったん叩いていいと判断したら袋叩きにするという。とくに小川さんは叩いてOKみたいな存在ですし。
ジュリア でも、そこに真実があるとは限らない。だからこそ今回行動を起こした6人はいまつらい思いをしてると思う。でもさ、自分が間違った事してないって信念をもって頑張ればそういう状況をひっくり返せるっていうのを私は証明したつもりだから…って、おまえまた肉食ってるじゃねえかよ!(苦笑)
弓月 すいません、ちゃんと聞いてます…!
ジュリア 肉うまいか!?
弓月 おいしいです!
ジュリア それならいいよ。
――それならいいんですね(苦笑)
ジュリア いっぱい食って強く、大きくなってくれればそれでいいよ。マリーゴールドは君にかかってるんだからな。
弓月 はい!
ジュリア 私はマリーゴールドのためにできることはなんでもやるし、伝えられることは全部伝える。マリーゴールドを女子プロ界で一番の団体にしなきゃいけないから。
――一番の団体に!
ジュリア スターダムにいた時から小川さんはライバル団体が必要だってずっと言ってきた。それがなかなか出てこないから自分で作るしかないかなって笑いながら言ってたけど、紆余曲折あって、本当に小川さんは新しい団体を作っちゃった。それも自分からじゃなくて、まわりの人間から「小川さんやりましょうよ!」って焚きつけられて。まぁ、最初に焚きつけたヤツらは誰ひとり(マリーゴールドに)来なかったけど。それでも小川さんはそいつらのためにって行動に移して、スターダムのライバルになりうる団体を作った。こんなおもしろいジイサンいます? 私たちはそれに応えるしかないでしょ。なぁ?
弓月 はい! ジュリアさん、またいろいろお話したいので、今度遊びに行っていいですか?
ジュリア え、ウチに? まぁいいけど。
弓月 はい! 私、マリーゴールドで一番下なので、みんなでもっと交流を深めたいなって思っていて。誰かのおうちに遊びに行くのもだし、夏になったら海とか川に行くとか花火やるとか、そういうイベントもやりたいんです!
ジュリア 君が企画して行動すれば、マリーゴールドならやりたいこと実現するんじゃない?
弓月 はい! 合宿とかもやりたいです!
ジュリア 合宿…? 昔のプロレスってよく合宿とかやってましたよね?
――昭和のプロレス界ではよく見た気がします! 平成ですが、僕もNOAHやリキプロの合宿に帯同したことがありますよ!
ジュリア ジイサンも昭和は終わらないって言ってたから提案してみたら?
弓月 はい! 枕投げとかやりたいです!
――いまそういうの、あまりないので面白いかもしれませんね!
弓月 週プロさんも取材に来てください!
ジュリア いいじゃん。実現した暁にはジュリ番も編集長を説得して取材に来るように! ということで、弓月編はここまで! 諸君、次回をお楽しみに、アリベデルチまたな!