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2019-05-24

「15兆円の経済損失を解消するには、6~7時間の睡眠が必要」 日本発売20周年のテンピュールが新商品発売を記念してトークショー

 日本での発売開始から、20周年を迎えたテンピュール®。昨年末に松井秀喜氏がアンバサダーに就任したことでも知られている。2017年に発表した、宇宙空間で寝ているような寝姿勢を体感できるリクライニングベッド『Zero-G®』のためのオーダーメイドベッドフレームの発売を記念して、都内でトークショーを開催した。

 登場したのは2002年からテンピュールの枕、ベッドなどを愛用しているジャーナリストの津田大介氏と、日本睡眠改善協議会上級睡眠改善インストラクターの安達直美氏。2人が睡眠時間の長さや質、仮眠の取り方、ベッドのサイズなど最適な寝具選びについて語った。

 まず、話題になったのは、日本人の睡眠負債による経済損失が15兆円にも上ること。安達氏によると、5時間以下の睡眠では人間の脳が正常に働かず、免疫力が低下して体調を崩しやすくなり、自分が眠いのか、眠くないのかさえもわからなくなるという。

「15兆円を取り戻すには6~7時間寝て、脳がきちんと働くようにすることです。睡眠不足に陥ると、睡眠が足りている人に比べて認知症になるリスクが5倍にも高まるそうです」と警笛を鳴らす。

 津田氏から、昼休みに15分程度の仮眠をとる睡眠不足解消法について問われると「7分の睡眠でも脳機能は回復します。ただ、暗い部屋で横になって体温まで落としてしまうと、体を起こすのに時間がかかるので、深い眠りに入らないように注意する必要があります」とポイントを解説した。

「ソファとしてもすごく快適です」とリクライニング機能を作動させる津田氏

 睡眠の質について話が及ぶと、深い眠りを求めるよりも、浅い眠りのときにいかに起きにくくする工夫の方が大事であると安達氏は指摘する。

「50歳を過ぎると、深い眠りは全体の10%にも満たないため、そこを追求するよりも、浅い眠りのときにいかに起きにくくするかです。そこで寝具が大事になります。人間は寝ている間も寝具の幅を感じられる程度に意識が残っており、狭すぎると快適な睡眠が得られません。しっかり寝返りを打つことができ、リラックスして寝られる寝具が理想です」

 畳文化の日本人には昔から硬いマットが合うと思われがちだが、安達氏の考えは異なる。「現在の日本人は体格がよくなり、お尻、肩甲骨が出ているので、ある程度柔らかいマットに包まれたほうがいいと思います。柔らかいものに包まれると、副交感神経の働きもよくなるのです」と最後に寝具選びのアドバイスを行った。

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