いよいよWWE日本公演6・30&7・1両国国技館2連戦が迫ってきた。今回はRAWが中心。アメリカに一大旋風を巻き起こしているSmackDownの中邑真輔は不在となる(9・16大阪には参戦)が、見どころは非常に多い。
最大の注目点は何と言っても、〝元・NOAHのKENTA〟イタミ・ヒデオの初凱旋だ。2014年7月の日本公演でハルク・ホーガン立ち会いのもとで契約書にサインを交わし、9月にNXTでデビュー。2015年3月には「レッスルマニア31」のアンドレ・ザ・ジャイアント記念バトルロイヤル決勝に出場。しかし、さぁこれから!という5月に左肩を負傷し長期欠場へ。日本公演のPRにやってきたものの、試合での登場はその後もケガの影響などでなかなか実現しなかった。
WWEネットワークなどでその勇姿が見ることはできる。だが、やはりプロレスはライブが一番。実にヒデオが日本で試合をするのは2014年5月17日以来3年以上ぶりだ。
現在のヒデオは、とても荒れている。今年5月にボビー・ルードのNXT王座に初挑戦したが、惜しくも敗北。その一戦後、ロッカールームでいらだちを抑え切れずに暴れ、5月25日のNXT・TVテーピングではオニー・ローカンに非情のgo2sleep連発。あまりにも無慈悲なファイトに観客からはブーイングも発生している。
そんな中での初となる日本凱旋だ。果たしてどんなイタミ・ヒデオがリングに現れるのか。6・30両国の対戦相手はなんとクリス・ジェリコ。現在WWEでトップ選手であり、FMW、WAR、新日本で長らく活躍してきた日本育ちのスーパースターだ。
ジェリコと言えばWWEユニバースの中では〝日本公演男〟として有名。TAJIRI(2003年)、ヨシタツ(2010年)、〝元・新日本のプリンス・デヴィット〟フィン・ベイラー(2015年)、中邑(2016年)と日本人もしくは日本育ちとシングルで対戦。ここ最近、ベイラー、中邑は、NXT時代にジェリコに日本公演で勝利→昇格後一気にトップ戦線へという道を歩んでおり、ぜひともヒデオにもその流れに続いてほしい。
ヒデオは現状に何も満足していない。現在荒れているのもその感情が表に出ているだけだ。初めての日本凱旋をきっかけにWWEでもNOAH時代のような輝きを放ってほしいとせつに願う。
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