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2020-05-17

今読みたい野球の一冊 『おうちで簡単 ビジョントレーニング』

毎週、ベースボール・マガジン社発行の野球の知識や考え方を深める一冊を紹介していく。今回は、目の力を鍛える『おうちで簡単 ビジョントレーニング』(飯田覚士・著)を取り上げる。

目でとらえ、情報を処理し、行動する力

著者:飯田覚士
価格:1,600円+税
2016年12月28日発売
A5判並製・144頁
ISBN:978-4583110653

 今回取り上げるのは野球がテーマではないものの、野球にも深くかかわる一冊。
 著者はボクシング元世界チャンピオンで、現在東京・中野区でボクシング塾を運営している飯田覚志氏。

 現役時代、アゴが上がるクセに悩まされていたという飯田氏。原因が「上目づかい」がうまくできていないことだと分かり、眼のトレーニングを行ったところ見事に改善。この経験から、引退後により深く目のトレーニングを学び、現在は子どもたちにビジョントレーニングの指導を行っている。

「見る力」というと視力が思い浮かぶが、ビジョントレーニングで鍛えるのは目で物をとらえ、その情報を脳で処理し、行動につなげるという一連のプロセス。
 投球のタイミングに合わせてバットを振る、飛んでくる打球を見て適切な守備位置に入る、相手との距離間を把握しボールを投げるといった野球における動作を考えると、目の役割が大きいことが分かるだろう。

 本書は小学生からできる簡単なトレーニングメニューを多数紹介。もちろん、大人がやっても効果がある。
 家にいると、スマートフォンやパソコン、テレビを見たり、読書をする機会が増え、眼球を動かすことが少なくなる。目の周辺の筋肉をストレッチする意味でも、ビジョントレーニングは最適だ。
 家の中ででき、道具が必要ないトレーニングも多いので、外出自粛が続く地域の人もぜひやってみてほしい。

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