若いうちならいざ知らず、年齢を重ねれば疲労が抜けにくくなるのが、自然の摂理。
日々、ハードなトレーニングに勤しみ肉体をいじめ抜くボディビルダーなら、なおさらだ。
現役チャンピオンの鈴木雅選手は、疲労回復について「一番気を使っている」と断言。
鈴木選手のリカバリーの考え方と、具体的な方法とは?
text by Ayano Suzuki
――トレーニングと並行して行うべき疲労回復について、どのようにお考えですか?
鈴木 ハードなトレーニングをしていれば、疲労するのは当然のことです。どれだけ疲れていても、朝が来れば仕事に行かねばならず、またトレーニングの予定もあるので、リカバリーに関しては重要視しています。私はほかの人よりも疲れやすいので、サプリメントや食事も含めて一番気を使っている部分でもあります。
――以前、鈴木選手は「体力が人の半分しかない」とおっしゃっていました。疲れやすいのは、体質に関係しているのでしょうか?
鈴木 それもあるかもしれませんし、もしくはリミッターを外したトレーニングを重ねているからかもしれません。最近、電車に乗っていて無意識のうちに寝落ちすることが結構あって(笑)。立っていても、急にカクンとなるから自分でビックリするんです。
――体が休みたがっているのでしょうか…。
鈴木 周りからは「まだ早い」と言われますが、年齢を重ねるなかで、徐々に疲れやすくなってきていること、疲れが長引きやすくなっていることを感じています。また、疲労がケガにつながることも実感しています。人よりも疲れることを率先してやっている以上、疲労回復にも積極的に取り組む必要があると、改めて感じているこの頃です。
――具体的には、何によって疲労回復を促進させているのですか?
鈴木 サプリメント、食事、トレーニング、休養。この4つがセットですね。
※続きは、好評発売中の『トレーニングマガジンVol.52』でお楽しみください!