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このブロンズ像は、彫塑界の俊英 浅倉響子先生に作製していただいたミロンの「円盤投」の模像であります。

神々をつくる時代と呼ばれていた紀元前五世紀の半ば、ミロンが神々のなかに理想とする人間像を求めて、見ごとに動中の静を的確にとらえたのがこの「円盤投」であるといわれております。

思うに、オリンピア競技に参加した競技者たちは、ミロンと同じくノミの代わりに己の肉体をもって、それを具現しようと努めたのでありましょう。そして、その当然の結果として、かられの肉体には崇高さと厳格さとがにじみ出ていたに違いありません。

こうして二千数百年前、ゼウスの神殿の前で示した彼らの気高い努力にあやかることを念ずるわが社は、ミロンの「円盤投」を社のマークとして、日本のスポーツ・体育の正しい発展のために貢献する決意をあらたにしております。