「月曜日が憂鬱になるような
仕事なら辞めろ」

 3月23日に開幕する第90回記念選抜高校野球大会に出場する下関国際(山口)。春夏通じて初出場した昨夏に続いての甲子園となる。初めての甲子園は涙をこらえることができなかった。開会式で颯爽と聖地を行進する選手を見守ったスタンドで、試合開始に先立ち校名がともったスコアボードを眺めたベンチで。「そんなんじゃダメだと分かっていても、こらえることができませんでした」。2005年の監督就任以来、一からチームを築き上げてきた指揮官だからこそ抱く思いがそこにあったことだろう。

 選手たちには本気で野球と向き合うことを求めてきた。下関国際のユニフォームを着る資格を得るには、行動のすべてが「一番になるためにつながるべきだ」と説く。そうして選手に本気を求める以上、自身も本気で選手と向き合う。その姿に妥協はない。

 社会人野球・ワイテックでプレーしていたとき、社長からは「月曜日が憂鬱になるような仕事なら辞めろ」と言われていた。「休みの週末を楽しみに、それ自体にやりがいや目標を持てないような仕事ならしないほうがいいっていうことだと思うんです。やりたくて就いた高校野球の指導者ですから、選手のために時間を使うことは苦になりません」。週に1度、練習が休みとなる月曜日を除いて、選手と向き合う時間は長い。

 2015年夏は山口大会決勝で敗れたが、17年夏に初めての甲子園出場を果たすと、秋季山口大会優勝、中国大会準優勝で夏春連続の甲子園と、取り組みが成果となって現れ始めた下関国際。スタンドの一角に集まりスーツ姿で声援を送るOBたちの姿が坂原監督の誇りだと言う。

「OBが声を張り上げて応援してくれるようになった。それは自分たちが下関国際でやってきたことにプライドがあるからだと思います。そうしたつながりにようやく伝統を感じられるようになりました」

 白地に赤と青のストライプを基調とした下関国際のユニフォームは、本気で野球と向き合った部員たちのアイデンティティとなっている。

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