【男子】
関東の強豪校が軒並み散る

 大会初日は男子の部、女子の部ともにトーナメント2回戦までが開催された。

 大会最注目、6連覇のかかる九州学院(熊本)は手堅い戦いぶりで緒戦、2回戦と突破、ベスト16に名乗りを挙げる。

 昨年のインターハイ王者高千穂(宮崎)は1回戦の翔凜(千葉)戦は大将戦、2回戦の立教新座(埼玉)戦は代表戦と苦戦を強いられたものの、いずれも大将谷口の活躍でこのピンチをしのいだ。

 今年2月に開催された九州選抜大会を制している福大大濠(福岡)は、2回戦で関東の雄・水戸葵陵(茨城)と対戦。観衆の注目を受けたこの顔合わせは、福大大濠の次鋒池田が対する鈴木からメン二本を奪って貴重な白星を挙げた。

 追う水戸葵陵は大将岩部が逆ドウを奪ってあと一本に迫るが、残り時間は少なく一本差で福大大濠に凱歌があがった。

 優勝候補の一角水戸葵陵の序盤戦敗退に象徴されるように今大会では例年になく関東勢が大苦戦。

 こちらも優勝に近い存在と目されていた佐野日大(栃木)は1回戦で大社(島根)に敗れた。5人全員が引き分けに終わる展開となり、代表戦の末での敗北であった。

 過去に優勝経験のある桐蔭学園(神奈川)も1回戦で龍谷大平安(京都)に代表戦で競り負けると、東海大浦安(千葉)、国士舘(東京)ら注目校も2回戦で敗退。関東勢からベスト16に進んだチームが0という珍しい結果となった。

 大会最終日に臨むのは九州地区から7チーム、近畿地区から4チーム、東海地区から2チーム、東北地区から1チーム、北信越地区から1チーム、中国地区から1チームという内訳となり、明日3月28日、この中から春の高校剣道日本一が決まる。

【女子】
優勝候補2校の存在感光る

 昨年この選抜大会、魁星旗大会、玉竜旗大会、そしてインターハイと制している中村学園女子(福岡)が今年も出場。連覇を狙う同校は1回戦では星城(愛知)、2回戦では佐久長聖(長野)に一勝も許さぬ完封勝利。大会最終日への切符をつかんだ。

 大きな波乱のひとつが春の九州選抜大会覇者の筑紫台(福岡)の敗退。中村学園女子と並ぶ全国トップクラスの筑紫台は1回戦で伝統校・左沢(山形)と対戦。次鋒戦で許したリードを大将の津守で追いつき代表戦へと持ち込んだものの、勝ち星を挙げた選手同士の代表戦は左沢・佐藤が開始すぐのメンで制した。筑紫台、まさかの緒戦敗退となった。

 左沢はその後の2回戦も突破してベスト16進出を決めたが、同じく全国大会の上位常連とも呼べる桐蔭学園(神奈川)、東奥義塾(青森)はそれぞれ1回戦、2回戦で敗退し、上位争いから早々に姿を消した。

 昨年のインターハイ決勝を中村学園女子と戦った守谷(茨城)も1回戦の新潟中央(新潟)との戦いは代表戦にもつれる苦しい展開となった。この正念場で力を発揮したのが守谷の柿元。1年生ながら大将を任される逸材がこのピンチを乗りきると、2回戦ではチームも息を吹き返し、柴田(宮城)に4対0の快勝。大会初日を最高のかたちで終えて明日の戦いへと臨む。

 中村学園女子と守谷が竹刀を交えるとすれば決勝戦となる。妹尾(中村学園女子)、柿元という屈指の大将を擁する両チームは果たしてトーナメントの頂上で再び相まみえることができるだろうか。

写真/窪田正仁

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