■2018年4月1日 J2リーグ第7節
 水戸 0-1 町田
 得点者:(水)なし
     (町)中村祐也

2位町田と3位水戸の上位対決となった一戦は、アウェーの町田に軍配が上がった。試合開始早々の6分にCKのチャンスを得ると、平戸太貴が蹴ったボールに中村祐也が頭で合わせ、先制点を挙げた。その後はなかなかチャンスを作れず、逆に水戸のジェフェルソン・バイアーノらに同点ゴールを狙われるも、守備陣が耐えて完封。勝ち点を「15」に伸ばし、首位岡山との差を「1」とした。

「良いアピールになっているな、と感じている」

「非常に苦しいゲームでした」
試合後、町田の相馬直樹監督が開口一番に発した言葉だ。シュート数は水戸の10本に対して、わずか5本。その数値が示すように、ホームの水戸に押し込まれる時間帯が続いた。

そのなかで勝ち点3を奪えたのは、相手を完封した堅守に加え、この日も“最大の武器”であるセットプレーのチャンスを生かしたからだろう。今節を含め、これまでに奪ったチーム総得点の11ゴールのうち、半数以上の7得点はセットプレーから生まれている。

そのキッカーを任されているのが、MF平戸太貴だ。水戸戦でも、精度の高い右足のキックでMF中村祐也の決勝点をお膳立てし、自身のアシスト数を「6」に伸ばした。
「(セットプレーは)自分でも自信を持っているところ。得点につながってよかった」と、胸を張る。

一昨年、鹿島ユースからトップチームに昇格し、昨季から期限付き移籍で町田に活躍の場を移した。町田在籍2シーズン目の今季は、開幕から先発出場を続け、J2で2位と躍進するチームにとって不可欠な存在となっている。
「試合にも出られているし、プレーの幅も広がっている。(町田への移籍を)ポジティブに考えている」と、充実した表情を浮かべる。

1997年生まれの平戸は、2020年東京五輪を目指す世代の一人でもある。昨年12月には、“森保ジャパン”の初陣となった『M-150 CUP』(タイ)に臨むU-20日本代表にも選出された。
「(町田での)プレーを見てもらえる機会が増えていると思うし、良いアピールになっているなと、個人的には感じている。(ゴールやアシストで)結果を出すことによって、僕の名前にも目がいく」と、町田での活躍が、日本代表へのアピールにもなっていることを強調する。

ただ、日本代表に定着し、東京五輪のメンバー入りを狙ううえでは、これから向上させなければならない部分も多いという。
「いま持っているものにプラスして、(フィジカル的な)強さだったり、速さだったり、守備力だったり、そういう部分でもっと成長できれば、さらに上のレベルの選手になれるんじゃないかと思っている。毎日の練習を大事にやっていきたい」と、貪欲に高みを目指している。

「チームとして6位以内に入ることが今季の目標。自分が活躍すれば、おのずとチームの結果もついてくる。自分がチームを勝たせる選手になれるように、これからも頑張っていきたい」

進化を続ける若きキックの名手が、町田を上位へと牽引する。

 
取材◎小林康幸 写真◎J.LEAGUE PHOTOS
 

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