この日は6種目の決勝が行なわれる中、記録面で主役となったのは、またまた池江璃花子(ルネサンス亀戸/淑徳巣鴨高3年)。今大会3回目の日本記録更新劇を見せた。

「絶対(日本記録を)出してやると思って臨んだ」50m自由形決勝、スタートから抜群のドルフィンで差を広げると、ノーブレス(呼吸なし)で「過去で一番というくらいきつくて、腕がなかなか回らなかった」というが、昨年9月の国体でマークした自身が持つ日本記録を0秒12更新。24秒21で優勝し、この種目3連覇を飾るとともに、100mバタフライと合わせて2冠に輝いた。

画像: 絶好調の池江(左)は今大会3度目の日本新で2冠を達成(右はチームメイトで50m自由形2位に入った山本茉由佳) 写真:毛受亮介/スイミング・マガジン

絶好調の池江(左)は今大会3度目の日本新で2冠を達成(右はチームメイトで50m自由形2位に入った山本茉由佳)
写真:毛受亮介/スイミング・マガジン

 勝負面で熾烈な展開となったのは、まずは男子個人メドレー。今大会、なかなか調子の上がらない萩野公介(ブリヂストン/タイトル写真中)と瀬戸大也(ANA/タイトル写真左)が、“自分たちの種目”で意地を見せた。

 萩野は得意なバタフライ、背泳ぎの前半2種目でリードを奪い53秒95で折り返すと、そのまま主導権を握り、最後のクロールでも追い上げを振り切り、1分56秒37の記録でこの種目で7連覇を達成。状態が上がらなかった瀬戸も積極的なレースを展開し、藤森太将(木下グループ/タイトル写真右)との競り合いから、最後のクロールでつき離し、1分56秒85で2位となり代表内定を果たした。この種目は藤森、また自己ベストで4位に入った溝畑樹蘭(コナミスポーツ/明治大1年)までが標準記録を突破するハイレベルな結果となった。

 そしてこの日の最終種目となった男子200mバタフライも激闘の様相を呈した。リオ五輪銀メダリストの坂井聖人(セイコー)、昨年の世界選手権銅メダリストで200m個人メドレー決勝を泳いだばかりの瀬戸大也(ANA)、今季急成長を遂げ続ける幌村尚(早稲田大2年)のみならず、2年前の骨折から再び泳ぎを取り戻し、今大会予選から自己ベストをマークしてきた矢島優也(スウィン大宮/明治大4年)が加わっての代表争いに。

 序盤は矢島、坂井が序盤から引っ張るが、「前半、体力を温存しつつも積極的にいって第3ラップ(100~150m)から上げようと思った」という幌村が前半100mを54秒15の2位で折り返すと、一気にギアを上げ、そのまま他を引き離し、1分53秒79で初優勝。2位にはこの日、200m個人メドレーに次ぐ決勝となった瀬戸が1分55秒37で入り、3位には矢島、坂井は6位に沈んだ。

画像: 快心のレースで日本選手権制覇を果たした幌村。「大きな自信になったので、夏の国際大会も自己ベスト更新を目指して頑張りたい」 写真:毛受亮介/スイミング・マガジン

快心のレースで日本選手権制覇を果たした幌村。「大きな自信になったので、夏の国際大会も自己ベスト更新を目指して頑張りたい」
写真:毛受亮介/スイミング・マガジン

 女子200m個人メドレーは、大橋悠依(イトマン東進)が前半からレースを支配し、他を寄せ付けず、2分8秒92で2連覇。また、リオ五輪代表の寺村美穂(セントラルスポーツ)も大橋に食らい付くレース展開で、苦手のクロールでも粘りを見せて2分10秒21で2位に入り、代表内定となった。昨年の世界選手権代表の今井月(豊川高3位)は4位となり、この種目での代表入りはならなかった。

 男子50m自由形は、中村克(イトマン東進)が準決勝から記録を落としたが、22秒12で3連覇。女子400m自由形は、五十嵐千尋(T&G)が4分8秒89で優勝し、この種目で6連覇を達成、前日の200m自由形と合わせて2冠に輝いた。

取材◎牧野 豊、桜間晶子、佐藤温夏

★本日の優勝者
女子200m個人メドレー 大橋悠依(イトマン東進)2.08.92/派遣Ⅰ
男子200m個人メドレー 萩野公介(ブリヂストン)1.56.37/派遣Ⅰ
女子50m自由形 池江璃花子(ルネサンス亀戸)24.21◎日本新/派遣Ⅱ
男子50m自由形 中村克(イトマン東進)22.12
女子400m自由形 五十嵐千尋(T&G)4.08.89
男子200mバタフライ 幌村尚(早稲田大)1.53.79/派遣Ⅰ

※日本水泳連盟が定めた2018年国際大会派遣標準記録の目安は2014年1月1日~2017年8月31日(リレーは13年1月1日~16年8月13日)の国際水泳連盟世界ランキングを元に、1国上位2名を対象に「派遣Ⅰ=8位相当、派遣Ⅱ=16位相当、派遣標準=20位相当(今大会における個人種目代表内定の最低条件)」


【5日目/4月7日の準決勝・決勝種目】
女・男100m自由形 準決勝
女子200m背泳ぎ 準決勝
男子100mバタフライ 準決勝
女子200m平泳ぎ 準決勝
女子200mバタフライ 決勝
男子200m背泳ぎ 決勝
男子200m平泳ぎ 決勝

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