5月24日から始まる競泳のジャパンオープンで、白井璃緒(東洋大1年)が女子200m背泳ぎと800mフリーリレーの選考も兼ねた200m自由形にエントリー、アジア大会とパンパシフィック選手権の追加選考での代表入りを狙っている。

 初夏の日の光が差し込む東洋大のプール。大会を1週間後に控えた白井は、実に落ちついていた。

「今までで一番いい状態かな、と思います。練習タイムが上がっていて、自分でもびっくりするくらい。0.1秒でも速くしようと毎回心がけて泳いでいるので、そういうのもタイムにつながっているのかなと思います」

 4月の日本選手権では、200m背泳ぎは2分9秒84で3位。200m自由形は1分58秒75で5位。どちらも日本水泳連盟の定める代表選考基準を満たせずに終わった。

 しかし、この日本選手権のあとから泳ぎに変化が表れたという。

「キックを打ち続けなさい」

 昨年末から断続的に指導を受けてきた東洋大の平井伯昌監督のアドバイスにまじめに取り組んできたところ、特に専門種目としている背泳ぎで成果が出た。

「キックを打ち続けると腰が沈まなくなるので、水中の高い位置にボディポジションがキープでき、スピードにつながります。私はキックが苦手だったのですが、平井先生に言われてから常に休まず打ち続けていたら、練習での50m背泳ぎのタイムが2秒、100m背泳ぎで3秒くらい速くなったんです。今ではもう、打つことがクセになって当たり前のことになってしまいました」

 兵庫県出身で6人きょうだいの末っ子。きょうだい全員が水泳経験のある水泳一家に育ち、小学校時代から各年代の全国大会で優勝してきたエリートスイマーだ。この春、オリンピックに出る夢を叶えるため、名将・平井監督が指導する東洋大へ進学。練習では水泳部の仲間、そして平井監督が指導する萩野公介(ブリヂストン/2016年リオ五輪400m個人メドレー金メダリスト)や大橋悠依(イトマン東進/2017年ブダペスト世界選手権200m個人メドレー銀メダリスト)らと泳ぎ、刺激をたっぷり受ける毎日だ。

「萩野さんは世界一の選手で雲の上の存在だった人。そういう人の隣で自分が練習しているなんて信じられません。水泳部の仲間と一緒に練習するのもめっちゃ、楽しいです。とにかく学ぶことばかりで、そういう面も自分の成長につながっていると感じます」

 そう言葉を選びながら新しい毎日を語る表情は、充実感に満ち満ちている。

 今年のジャパンオープンは4日間開催で、200m自由形は大会2日目、200m背泳ぎは4日目に行なわれる。白井が200m自由形で目指すのは1分57秒台、4日目の200m背泳ぎでは2分8秒台である。充実の日々は、どんな泳ぎに表れるか。誰よりも白井自身が楽しみにしているだろう。

文◎佐藤温夏

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