5月6日に開催された日大対関学大の定期戦での危険なタックルが大きな問題になっている。試合直後の内田監督(当時)の囲み取材の音声が他のメディアで公開され、テレビなど多くのメディアで断片的に取り上げられている。断片的であるがゆえに、恣意的な使われ方も散見される。ここにスタッフが録音した全文を掲載する。「オフレコ」といわれた部分もすでに公開されているため、掲載している。

試合終了後直後の日大のサイドラインとスタンド 写真:編集部


――フットボールの話をちょっとだけ。今日は?

内田 こんなもんでしょう。(風で聞こえない)毎年…

――若手も試しながらというほうを重点に、両方とも。

内田 …。

――(クオーターバックの)林君はまだですか。

内田 今はベストになるまで出すことはないし。

――(クオーターバックの)徳島をキャプテンにしたという、狙いというか…。

内田 真面目で、そういうのをキャプンに。常に私生活もフットボールも…、キャプテンやりたいオーラの奴はダメです。

――林とかにもいい刺激というか、尻叩きにもなるし…。(林選手は)番号まで変えた。

内田 番号はそんな関係ないでしょう。10番をつけさせて今の時期においておくと、10番はどうしたってなる。それよりも(ケガを)治すのが先。10番で目立たないほうが…。まず、治すことが大事。10番をつけると本人もプレッシャーになる。僕は何番をつけてもいいと思っているのですが、だけど外部がそうは見ないから、いつなのかな、いつなのかなと思われるより、まず治すこと。

――立ち上がり、91番がちょっと切れてしまっていましたね。

内田 それはしょうがないじゃないですか。僕が監督をやっているんだから。そういうものですよ。昔から変わらないから。

――ちょっとやりすぎなかと。

内田 ほんと? 見ていなかった。

――鳥内さん(関学大監督)は、あれで試合を壊されたと。

内田 よく言うよ。何年か前の関学が一番、汚いですよ。これ、みなさん言ったほうがいいよ。これはオフレコですよ。そうでしょ。一番、がっちりやる。うちはそんなにエリートが揃っていないから、必死なんですよ、何をやるにも。しょうがないじゃないですか。僕がこんな性格だから。こうなっちゃうんですよ、選手が。

――どういう性格なのか。

内田 (聞こえず) (高校が日大)豊山だし。

――直系だもん。直系。

内田 締めるって、これ(殴るジェスチャー)じゃないですよ、締めているから。じゃないとうちなんかレベル的にはやっぱり、5~6位のレベルですよ。スタート位置は。そこから毎年やっているから。

――連覇はかかるけど、一から新しいチームでという、そういう感じ?

内田 連覇はきついですよ。一度、下からやる意識でやらないと。実際、力的にはそんなにもう、トップの力じゃない。スタート時点では。

――去年、学生日本一になって、スタート地点が違うような気がします、いままでと。チームは変わったところはありますか。

内田 スタート地点が変わってトップだと思うと、うちの場合は勝ち抜けないですよ。やっぱり下から少しずつ少しずつ上げていかないと、だから、厳しいこともやるし、そうでないと(風で聞こえず)。

――今日の収穫は?

内田 ちょっと、一皮むけた子も出てきたかなと。大人しいですよ、うちの選手は。

――1人暴れた以外は。

内田 僕がやっているからしょうがないでしょう。こういう性格だから。

――前なら反則をとられる前に交代となるところなのに、空回りしているというか。

内田 だけど僕、相当プレッシャーをかけているから。

――宮川に対して?

内田 宮川でも、ぜんぶディフェンスにも。

――それを選手がちょっと履き違えちゃったということに…。

内田 履き違えたというか、空回りというか、言い方は悪いんだけど、初めてやろうと思ったんですよ。ほんとうに。みんな、わからないと思うのだけど、ここに行かないとダメなんですよ(二歩三歩、記者のほうに踏み出す)。いつもここ(戻る)でプレーしている。ここの世界(もう一度踏み出す)に行かないと。

――そこまでにインプレー内にいけないとのはへたくそだということ…。

内田 だけど徐々によくなっている。だから、飛び込んでみないとわからないじゃないですか、どういう世界なのか。だけど、そういうふうに僕がもっていっているから、そういう方向に。それが、反則であるというのであれば、僕の責任ですよ。そういうふうにもっていっているから。そうでないときついですよ。プレーブックを渡して、はい、ウォークスルー、ミーティングじゃ…。

――戦う姿勢とか気構えとか、相手を上回るということはどういうことなのかという…。

内田 それは悪いんだけども僕のやり方。あえて言う、悪いんだけど、僕のやり方。

――選手はやったことがないから…。

内田 そう、ぼくはこんなことを言っちゃ悪いんだけど、宮川はよくやったと思いますよ。もっと(聞こえず)、そうじゃなかったら、関学みたいなチームに勝てないでしょ。高校時代に弱かった、(高校の日大)豊山でもそんなに強くなかった。サイズだけある。それが、高校、啓明でも関学でも学院でも、強かった、ナンバーワンになった子たちがむこうにいる。いいですよ、内田がやれって書いても。ぜんぜんいいですよ。だから、そろそろよくなるんじゃないですかね。(聞こえず)よくないかもしれない。そうでしょ、どっちがごめんなさいをいうか。いいですよ、僕がやれって言ったって。だけど、徐々に…。

――気持ちが出てきた。戦う姿勢が表に出てきたということが…。

内田 今の子は待ちの姿勢になってしまうから、だから、それをどこかで変えてやらないと。だから、練習でもミスをするなとは言わないですよ。コーチは簡単です。ミスをしちゃだめよ。反則しちゃだめよ、それは一番簡単なこと。やったあと、もっとやってみな。ここで、ここまで行く(前に踏み出す)。実績のある監督がそんなことを言う、鳥内君のように言うのはいいんだけど、(聞こえず)。内田がやれって言ったって、本当にいいですよ。

 別の媒体ではこのあとのコメントも紹介されているが、本誌のスタッフの録音はここで切れている。

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