5月29日、ロシアワールドカップ前の国内ラストマッチであるガーナ戦(5月30日19時25分キックオフ)を控え、日本代表候補選手26人(当初は27人招集されるも、MF青山敏弘は右足痛で離脱)が試合会場となる日産スタジアム(神奈川)で前日練習を行なった。冒頭15分のみ公開され、ボール回しやランニングなどでウォーミングアップし、トレーニングに臨んだ。

※ガーナ戦前日練習の様子。香川(右端)・岡崎(中央)ともに引き締まった表情でトレーニングに臨む。 写真:Getty Images

「アピールのためにやっている選手は誰もいない」(岡崎)

香川真司は7カ月ぶり、岡崎慎司は8カ月ぶりの代表復帰――。

ハリルホジッチ前監督体制下では、日本代表から遠ざかっていた香川と岡崎。西野朗新監督の下で久々の代表招集を受け、ロシアでのワールドカップメンバー入りへ調整を進めている。

5月31日のワールドカップメンバー発表を2日後に控え、翌日の“選考試合”ガーナ戦を前に、胸の内を明かした“二人のシンジ”。ともに、自身のワールドカップへの思いよりも、まずはチームとしてガーナ戦で勝利を目指すことを強調した。

“エースナンバー”10番を背負い、昨年10月の親善試合ハイチ戦以来となる出場が見込まれる香川は、「(選手選考については)そこまで意識していない。次の日(31日・ワールドカップメンバー発表)にはすべてが決まるけれど、(チームの)一人ひとりが個人として、チームとして、良いパフォーマンスを見せることに集中している。僕もその一人。(ここまで)良い準備をしてきたと思っている。どんな状況であれ、必ず勝って、次につなげたい」と、固い決意を語った。

昨年9月のアジア最終予選サウジアラビア戦を最後に代表から遠ざかっていた岡崎も、「自分のアピールのためにやっている選手は誰もいない。ワールドカップでチームが勝つためにどうすれば役に立てるか。チームが勝つためにプレーすることが、日本代表の勝利につながると思う。すべてはチームのため。その気持ちを良い方向に出さなければいけない」と、チームプレーの重要性を説いた。

また、香川はチームの新布陣として予想されている3-4-2-1システムについて、「(所属する)ドルトムント(ドイツ)では3バックを含めてやっているし、慣れていないわけではない。その意味で、経験や知識、アイデアは頭に浮かんできている」と、意欲を示した。

一方の岡崎は、合宿で別メニュー調整を続けるなど、懸念されているコンディションについて言及。初日に「100パーセントでやれなければ(ワールドカップに)行く意味がない」と話したことにも触れ、「自分の中で、100パーセントじゃないとワールドカップでは勝てないということ。(所属する)レスター(イングランド)でやっていてもそう。チャンピオンズリーグとかを経験しても、そう思う。ワールドカップも世界を相手にする場所。(コンディションを)100パーセントにもっていく努力をしている」と、万全の状態で本大会を戦うつもりだ。

ロシアへ行く23人のメンバーに選ばれるか、否か――。それよりも、久しぶりに日本で戦う一戦で、まずはサポーターのために勝利を目指す。サムライブルーの一員として再びピッチに立つことを待ちわびてきた二人のシンジは、その思いを横浜で、ガーナを相手にぶつける。

 
取材◎小林康幸
 

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