前回は私がドリラーとして歩み始めたきっかけをお話しましたが、今回から、ドリルの工程について書いていきたいと思います。基本的には、初めてボールをつくる方に向けての工程になりますが、上級者さんでも参考になることがあるかもしれません。

 まず、ドリルのなかで最も重要であるメジャーについてです。
メジャーは指の長さを測ることですが、人間の手は、平らな場所で測るのと、ボール上で測るのでは、中指と薬指の長さの差が異なります。
 私がドリラーとして駆け出しのころ、この理由がどうしても分かりませんでした。だいたいの人は、中指が16分の5インチから8分の3インチ長いはずですが、ボール上では同じ距離、もしくは16分の1インチほどの差になります。
 同じ指の長さの人が2人いたとして、太さが違えば16分の1インチほどの差が生まれることもあります。平らで細い指の方だと、8分の3以上、普通の太さの方で2分の1以上薬指が短いと、ボール上でも薬指が短くなります。
 これを間違うと、思わぬケガにつながってしまいます。薬指が短いのは女性に多いのですが、薬指が長い状態でのドリルで指を痛めてしまった例がたくさんあるので、気を付けてほしいと思います。
スパンや指の太さは、メジャーボールを使って正確に測ります。ちなみに、フィンガーチップやコンベンショナルなどは、お客さまの好みに合わせることができます。
 次に、私は必ずお客さまの握力を測ります。握力の強さによって適切な重さのボールを選んでいただくためです。昔は重たいボールを投げる方が有利と言われていましたが、無理な重さで投げることで、ケガをしたというケースが多かったと聞きます。
 すでに15ポンドを投げられている方は、もう重さに慣れていると思いますが、参考までに握力を測ってみるのも良いのではないでしょうか。ちなみに、重ためのボールを投げている人は、ピッチを変えるなど、楽に持つ方法はいくつかあります。握力とボールの重さの関係は下の表を参考にしてみてください。

画像: 握力とボール重量の関係を示す表

握力とボール重量の関係を示す表

 そして、実際に投球チェックをして、ローリングとPAP(ポジティブアクシスポイント)を調べます。マイボウラーさんには、ご自身のボールを投げてもらいますが、ハウスボールでもローリングのチェックはできるのです。フルローラーなのか、セミローラーなのか、あるいはスピナーなのかをチェックします。ローリングは、骨格によってタイプが分かれることが多く、ビギナーの方は変わることはありません。
 ちなみに、私はボウリングを始めたころからフルローラーで、今も変わっていません。もちろん、投げ方の技術やタイミングを変えれば、ローリングも変わっていくことがあります。
 もちろん、どのタイプが良い、悪いではありませんが、ローリングがサムホールにかかっているのを、ピッチを変えてかかりにくくすることができます。ただし、これも一瞬にして変わるというわけではないので、ローリングというのはサムの向きや抜け方が影響するのかもしれませんね。
 こうしてドリルをする前にいろいろなことをチェックしていきますが、これまでの経験上、手が固い人、柔らかい人、様々なので、メジャーがすべてを決めると言っても過言ではありません。
 もうすでにマイボールを持っている方も、きちんとしたメジャーを今一度確かめてみてはいかがでしょうか。
 次回はいよいよドリルの穴をあける作業のお話をしていきたいと思います。
 

画像: メジャーボールを使って指の長さや固さを調べる。正確なメジャーは投げやすさだけでなく、ケガの防止にもつながる

メジャーボールを使って指の長さや固さを調べる。正確なメジャーは投げやすさだけでなく、ケガの防止にもつながる

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