山口・維新みらいふスタジアムで行われている陸上の日本選手権。22日(金)、注目の男子100mは準決勝までが行われ、桐生祥秀(日本生命)、山縣亮太(セイコー)、ケンブリッジ飛鳥(Nike)、多田修平(関西学院大4年)の名実ともに日本のトップ4は決勝へと進出した。決勝は23日(土)、20時35分より行われる。

桐生、ケンブリッジ、多田が同組となった準決勝1組。桐生がトップ通過を果たした(写真・中野英聡/陸上競技マガジン)

好調な桐生、ケンブリッジ
多田は復調気配

 準決勝では1組目に桐生、ケンブリッジ、多田が登場。4着までが決勝に進める状況で、桐生が10秒16で1着、ケンブリッジが10秒24で2着、多田が10秒31で3着に入った(風は-0.3)。
 9秒98の日本記録を持つ桐生は、予選は序盤こそ硬さが見られたが、中盤以降に加速して向かい風0.4mのなかで10秒15とシーズンベストタイをマーク。準決勝では「予選ではスターのときに腰が少し高かったので、低く修正した」と、序盤から一気に加速する。後半も後続と差を広げてフィニッシュした。準決勝を1位で通過したことで、精神的にも優位に決勝に臨めそうだ。
 ケンブリッジは、今季序盤は新しく取り組んだスタートに苦しんだものも、予選ではスムーズな加速を見せて10秒25(-0.4)と良い走りを見せた。準決勝もいいスタートは切ったものの、持ち味である「中盤以降の加速が思ったよりも伸びなかった」という。予選、準決勝と課題だったスタートを難なく切っているだけに、持ち味の後半とうまくかみ合うかがポイントとなるだろう。
 今季、なかなか調子が上がってこなかった多田だが、予選では持ち味のスタートに復調の気配を見せ、10秒35(-0.3)とまずまずの走りで通過。準決勝でも3位に食い込んだ。「まだまだ全然ダメだけど、流れは掴めてきた。明日は食らい付いていけるように頑張りたい」と、調子の底からは抜け出したようだ。これまでも大舞台で幾度となく強さを見せてきた多田。大一番で真価を発揮したいところだ。

準決勝1組で1位となった桐生。4年ぶりの日本一となるか(写真・中野英聡/陸上競技マガジン)

安定感抜群の山縣
4強崩しの筆頭は小池

 4人のなかで一人だけ2組に入った山縣は、10秒19(-0.3)で貫録の1位通過。予選でも前半から抜け出し10秒13(+0.5)と好タイムをマークし、安定した強さを見せている。それでも、「予選から内容を上げたかったが、準決勝でタイムが上がらなかった。課題を修正して明日に臨みたい」と、油断は見当たらない。今季、ここまで日本人に負けなしで来ているが、このまま頂点へと突き進めるか。
 また、準決勝2組で10秒23の2位に入ったのは小池祐貴(ANA)。今季はコンスタントに10秒2台をマークしており、「今季は日本選手権で最高のパフォーマンスを見せるためにやってきた」という。「決勝では一緒に走っている人や見ている人にサプライズを与えたい」と意気込む。4強崩しの急先鋒となりそうだ。
 決勝の展開は山縣、多田がスタートから先行し、桐生、ケンブリッジが追う展開となるだろう。今大会は最大2枠のアジア大会代表の座もかかる。日本一の称号を、そしてアジア大会の切符をつかむのは誰になるのか。決勝はハイレベルな戦いになることは間違いない。

画像: 今季、ここまで日本人相手に負けていない山縣が準決勝2組1位(写真・中野英聡/陸上競技マガジン)

今季、ここまで日本人相手に負けていない山縣が準決勝2組1位(写真・中野英聡/陸上競技マガジン)

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