ロシアで多くのものを吸収しているU-19日本代表。この経験を生かし、10月のU-19アジア選手権で来年のU-20W杯の出場権をしっかりつかみたいところだ。写真は久保建英

初めての試みは成功

 AFC Uー19選手権(今年10月18日~11月4日)に向け、U-19日本代表は現在、ロシアでトレーニングを積んでいる。ワールドカップを戦うA代表と同じくルビン・カザンの施設でキャンプを張り、時にはA代表と紅白戦を行なうこともある。その刺激的な環境について、チームを率いる影山雅永監督は、「とても意味があることです」と説明した。

「(A代表と同じ場所で練習できて)本当に感謝ですよね。ドイツやアルゼンチンなどほかの国では例もありますが、日本としては今回が初めての試みでした。われわれの選手たちも目指すところはフル代表ですから、非常に刺激を受けていると思います。
 実際にワールドカップの試合を見て、目の前でトレーニングを見て、練習試合を行なえるなんて、彼らにとっては本当にかけがえのない経験になっている」

 選手たちがワールドカップを見て感じたことについては「(選手は)ワールドカップを初めて見て、ほかの大会とは格が違うと言いますか、まずその規模の大きさに圧倒されていたと思います。それとわれわれの代表がコロンビアをねじ伏せたということに、本当に喜んでいましたね。
 われわれは今年10月に(Uー20W杯の)アジア最終予選(U-19選手権)があり、それを勝ち抜くことが目的の一つですが、それプラス、選手個人個人が、どんどん上のカテゴリーに上がっていってほしいと私は思っています。いまいるフル代表の選手たちを脅かすような存在が、この集団から出てきてほしい」と語った。
 
 合宿に参加している久保建英が「刺激だらけというのが正直なところです。A代表の方と練習したり、ワールドカップを生で見たりというのは誰もが経験できることではないので、この経験を力に変えていきたいです」と話しているとおり、選手たちにとっても今回のロシア合宿は貴重な経験になっているようだ。

 Uー19代表は、ルビン・カザンのUー19チームとトレーニングマッチを2度行ない、26日の30分3本のゲ-ムは1-0で終えた。得点したのは原大智(FC東京)。チームとしてはタフでハードな相手に球際の攻防で後手に回る場面も散見したが、技術レベルの高さやアグレッシブな姿勢は示していた。とくに伊藤洋輝(磐田)の正確なサイドチェンジや堀研太(横浜FM)のアグレッシブな姿勢が目を引いた。

「日本サッカーとしてのもっと大きなビジョンというか、例えば彼らが代表になったときの絵を描くとか、2020年の東京オリンピックに向けてアピールするだとか、そういう夢を今回の合宿で持ってくれたらいいなと思いますね」(影山監督)
 
 ワールドカップに触れ、世界と戦うフル代表と過ごしたロシア合宿は、U-19の選手たちにとってかけがえのない時間になった。この経験がどう生かしていくか。最初の試金石が、10月のU-19アジア選手権になる。

取材◎佐藤 景 写真◎JFA

This article is a sponsored article by
''.