都内で行なわれた入団会見で抱負を語るフェルナンド・トーレス(写真◎J.LEAGUE PHOTOS)

日本の子どもたちに指導できたら

元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスのサガン鳥栖への入団会見が7月15日、東京都内で行なわれた。多くの報道陣を集めて、日本での新しい冒険のスタートを宣言した。

F・トーレスは、会見の前に到着したばかりだという。それでもさわやかな表情で、メディアからの質問に丁寧に答えた。

昨シーズンのうちに、アカデミー時代から知り尽くすアトレティコ・マドリードを後にすることを決意していたという。口には出さずとも漂う“雰囲気”に、世界各地のクラブが獲得に手を挙げた。その中でも最初に声をかけたのがサガン鳥栖であり、その後も最有力候補として交渉を進めることになった。

Jリーグ行きは、サッカーへの壮大な「恩返し」でもある。アトレティコ・マドリードのアカデミー、その他のクラブで指導者から学んだことが、自分の大きな成長につながったという自覚がある。

「僕が日本に来たことでJリーグが世界に知られるようになり、子どもたちがますます興味を持ち、サッカーをする気になってくれれば」

「日本の子どもたちが学びたいならば、その子たちのために指導できたらいいなと思う。それがサッカーへ学んだことへの恩返しになると思う」

Jリーグが欧州トップのリーグに近づくには、時間が必要だと指摘しつつ、そのための貢献を惜しまない覚悟を語った。

チームメイトだった3人がW杯決勝に出る

この日は、フランス代表とクロアチア代表による、ワールドカップ(W杯)決勝が行われる日でもあった。

移籍先であるサガン鳥栖だけではなく、W杯での日本代表の試合も見ていたというF・トーレス。長くサッカーの世界にいるだけに、「日本がW杯で良い試合をしたことは、驚きではなかった」と語る。

南アフリカ大会で自身もチームの一員として優勝を経験したスペイン代表は今大会、ベスト16で姿を消した。F・トーレスは、後輩たちの復活を祈っている。

「スペインにはすごく結束力があり、2008年はEUROで勝った。その次も勝ったし、当時はすごく結束力があったと思う。成果を取り戻すには、チームとしての結束力を取り戻すことが大事だと思う」

「W杯を手にするということは、すべての選手とファンにとってすごく大きな夢であり、難しいことだけれども、将来スペインがまた優勝できるよう願っている」

W杯決勝には、アトレティコ・マドリードでともにプレーしたアントワーヌ・グリーズマンらが出場する。「チームメイトだった3人が決勝に出る。素晴らしい試合になればいいなと思っている。そこでプレーする全員に幸運を、と言いたい」。

新たに世界と日本を強固につなぐ存在は、22日にホームで迎える新天地での初戦に向けて、「数分間でもいいから出られれば」と、気持ちを高めている。

取材◎杉山 孝 写真◎J.LEAGUE PHOTOS

This article is a sponsored article by
''.