※カリシュはハイレベルな記録で個メ2冠。果たして萩野、瀬戸との戦いの行方は?
写真◎Getty Images

 パンパシフィック選手権(パンパック)の米国代表選考会を兼ねた全米選手権が7月25~29日の5日間、米国カリフォルニア州アーバインで開催され、パンパックの米国代表が男子25名(残り1名は検討中)、女子26名の競泳代表が決定した(OWSは男女各2名の計4名)。

 今大会は今年のジュニアパンパック、来年の世界選手権、ユニバーシアード大会、パンアメリカン(南北米大陸)大会の選考対象大会にもなっていたが、トップ選手にとっては、パンパックのA決勝、B決勝も世界選手権の選考対象レースとなっているだけに、複数種目を兼ねる選手にとっては、その位置付けはまちまちだった。それでもさすがは競泳大国、レベルの高いレースがいくつも見られた。ちなみに、パンパックはエントリー自由のため、代表権を獲得していれば、選手はエントリー種目を自由に決められる。

 今回は男子編。

萩野&瀬戸のライバル・カリシュが好記録

 日本のファンで注目なのは、萩野公介、瀬戸大也のライバルとなるチェース・カリシュ。カリシュは200m個人メドレーを1分55秒73、400m個人メドレーを4分8秒25とともに圧勝。しかし、本人的には納得いく泳ぎ出なかったとの情報もあり(本誌9月号のワールドトピックス参照)、パンパックではどのような泳ぎを見せてくれるのか、注目である。

 新時代のスプリント王、昨年の世界選手権では個人3冠、リレー含めて計7冠のケーラブ・ドレッセルは100m自由形でまさかの6位(48秒50)に終わったものの(優勝はブレイク・ピエロニで48秒08)、もっとも得意とする100mバタフライでは50秒50で優勝、50m自由形では21秒67(2位)とさすがの活躍で代表権を獲得。エントリー自由のパンパックのため、東京でドレッセルが100m自由形を泳ぐ姿を見ることはできるだろう。

19歳のアンドリューにも注目


 若手で楽しみなのは、昨年の世界ジュニア選手権で、池江璃花子とともに大会MVPに輝いた19歳のマイケル・アンドリューだ。50m自由形はドレッセルを抑え、21秒49で優勝したのをはじめ、平泳ぎでは50mを26秒84、100mを59秒38と50mバタフライを22秒93で制し、4冠を達成し、東京に乗りこんでくる。

画像: 50m種目で3冠を成し遂げた19歳のアンドリュー 写真◎Getty Images

50m種目で3冠を成し遂げた19歳のアンドリュー
写真◎Getty Images

 男子200m平泳ぎでは、リオ五輪銀メダリストのジョシュ・プレノー(25歳)が2分7秒28の好タイムで優勝。小関也朱篤、渡辺一平とのハイレベルな優勝争いを展開する予感を漂わせている。

画像: 2分7秒前半の好タイムをたたき出したリオ五輪銀のプレノー

2分7秒前半の好タイムをたたき出したリオ五輪銀のプレノー

 また、入江陵介が米国のシリーズ大会でも何度も対戦しているリオ五輪背泳ぎ2冠のベテラン、ライアン・マーフィーも健在で、50mで24秒24の米国新を出したほか、100m52秒51、200m1分54秒14で3冠。世界選手権ではOWS10kmで2015年カザン大会優勝、17年ブダペスト大会2位のジョーダン・ウィリモフスキーは1500m自由形を14分48秒89で優勝し、OWS10kmに次いで、代表権を獲得した。

構成◎牧野 豊/スイミング・マガジン

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