8月2日から三重県で開催されるインターハイの注目種目を紹介。その①はハイレベルな争いが期待される女子走幅跳だ。

写真:インターハイ3連覇を目指す高良彩花(園田学園高)

偉大な先輩2人を超えるために

 この種目で、インターハイ3連覇を目指しているのが高良彩花(園田学園高3年・兵庫)だ。

 中学時代から世代トップクラスで、中3の北海道全日中優勝。鳴り物入りで高校陸上界に飛び込むと、1年目の岡山インターハイを6m05で制した。

 昨年は、6月の日本選手権を高校生優勝、山形インターハイでも6m17(+2.8)で優勝し、3連覇に王手を懸けた

 今季はさらに成長を見せ、6月のアジアジュニアで6m44の高校・U20日本タイ記録で優勝すると、日本選手権も連覇。7月のU20世界選手権では堂々の銀メダルを獲得した。

 持ち味は天性のバネと感覚。加えて、磨いてきた技術はもちろん100mHでも13秒79(出場者ランキング7位)をマークするスピードも兼ね備える。

 どんな大舞台でも自分の力を発揮できる精神力も魅力だ。長く世代トップにいながら、今年から助走の安定を図るために助走のスタートのルーティンを変えるなど、過去にこだわることなく記録を伸ばすために最善の選択をできるのも特長だろう。

 そんな高良が強い“こだわり”を持つのが、6m33の大会記録の更新だ。

 1999年に馬場貴子が樹立したものだが、馬場は園田学園高で高良の大先輩に当たる伝説的な選手。自己記録では上回ったが、大会記録更新は大きなモチベーションとなっている。

 また、高良が並んだ高校記録6m44は同じ兵庫県出身の中野瞳(長田高→筑波大→現・和食山口)のもの。

 過去、女子走幅跳の3連覇は67~69年の山下博子(三潴高・福岡)、90~92年の高松仁美(春日部東高・埼玉)の2人だけ。

 迎える高校最後の夏。史上3人目の3連覇、そして2人の偉大な先輩を超えるための挑戦が始まる。

高良の史上3人目の3連覇、そして高校新記録樹立なるか(写真/太田裕史)

6mジャンパーが多数そろう

 もちろん、一筋縄では決着はつかない。高良を含め6m20以上が3人、6mジャンパーは全部で9人と史上最高レベルの争いとなりそうだ。

 今年、三段跳で12m96の高校記録を樹立し、高良と共にU20世界選手権にも出場した河添千秋(松山北高3年・愛媛)にも注目。小柄ながら、立ち五段跳びで13m50を跳ぶジャンプ力はケタ違い。走幅跳でも6m26のベストを持ち、爆発力を秘めている。

 6月の地区大会で6m23を跳んだ中津川亜月(浜松市立高2年・静岡)も力がある。7月のユースオリンピック・アジア予選でも6m17を跳んでおり、安定感は抜群だ。

 スピード豊かな御家瀬緑(恵庭北高2年・北海道)、北田莉亜(摂津高2年・大阪)、山口華枝(駿台甲府高3年・山梨)らも大きく記録を伸ばしてもおかしくない逸材。

 今季6mを超えている吉田梨緒(立命館慶祥高3年・北海道)、木村美海(つるぎ高3年・徳島)、芦田陽菜(敦賀高3年・福井)も優勝を狙う。まさに多士済済だ。

 見逃し厳禁の女子走幅跳。決勝は8月4日(土)14時20分開始予定だ。果たして、どんな空中戦が見られるか――。

文/向永拓史

画像: 三段跳の高校記録を持つ河添千秋(写真/早川大介)

三段跳の高校記録を持つ河添千秋(写真/早川大介)

画像: 2年生ながら安定した跳躍を見せる中津川亜月(写真/宮原和也)

2年生ながら安定した跳躍を見せる中津川亜月(写真/宮原和也)

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