※高校選手権、金鷲旗に続き、インターハイでも頂点を目指す国士舘
Photo/近代柔道

8月8日から三重県のサオリーナ(津市産業・スポーツセンター)で開催されるインターハイ柔道競技。今年も都道府県予選を勝ち抜いた精鋭による熱戦、好試合が期待される。盛夏一番の注目の大会。まずは、開幕日から2日間に渡って行われる男子団体戦の展望をお届けしよう。

 国士舘が4強に上がるのは間違いない。東海大札幌、東海大仰星の勝者と戦い勝つと8強進出ということになる。準々決勝には作陽が勝ち上がると思われるが、体格的には国士舘が圧倒するので4強確保は譲らないだろう。

 崇徳、木更津総合、福岡大大濠がつぶし合い、勝者が長崎日大、埼玉栄、名張の勝者と4強を懸けて争うと見られるヤマでは、前3者は春の選手権でいずれも8強。だが、体格に恵まれているのが崇徳で、夏の優勝経験もあり勝負強さを持つため、やや優勢か。

 また、大型の長崎日大や、蓜島を軸によく鍛えられている埼玉栄も有望。総合的には、やや埼玉栄が上回りそうだ。名張はインターハイ強化がうかがえるものの軽量級が多く、最終的には埼玉栄が崇徳と4強を争うと思われるが、最終的には崇徳が準決勝進出と見る。

 上記のチームに対するのは、4強進出が堅い桐蔭学園。ポイントゲッターの賀持が腕のケガでエントリーされていないが、3冠時の主力である村尾、千野根は健在。賀持に代わって入った高山の出来が鍵になるが、180cm、100kgとバランスのとれた体格で内股に一発を持っている。桐蔭学園のブロックには超大型の加藤学園、神戸国際大附属が入っているが、試合運びや経験値、技の切れを持つ桐蔭学園が、苦戦したとしても4強は確保しそうだ。

 注目は、優勝を狙える大成と天理の早いラウンドでの激突。この戦いに勝ったチームが準決勝に進む公算が高い。両チーム全く互角の陣容だが、引き分け、引き分けで推移した場合は、絶対エースを持つ天理が一枚上。大成は軽量軍団・足立学園とやっかいな戦いを強いられるので、スタミナの消耗も考えられる。勝利はするだろうが、天理戦に大きな余力が残っているか。結局、接戦になるが天理が8強を確保しそうだ。福井工大福井、つくば秀英が上がってくると思われるが、いずれにせよ天理が準決勝に進むだろう。以上、4強は国士舘、崇徳、桐蔭学園、天理。

 国士舘-崇徳の準決勝は2年生主力の国士舘と、3年生主力の崇徳の戦いだが、ともに重量級を揃えている。国士舘は技の切れ抜群の安藤、安定感の酒井、東京五輪までは絶対に負けない覚悟で戦っている超高校級・斉藤などタレントが多く、きわどい戦いになっても辛勝できそう。国士舘が決勝へ上がるだろう。

 桐蔭学園-天理は村尾、千野根と2人のポイントゲッターが揃う桐蔭学園に対して、バランスはとれているが中野に頼りがちな天理となると、どうしても桐蔭学園が有利。桐蔭学園は村尾、千野根の2点を他の選手が守り切る―という戦略を固持する予定で、そのぶん各選手の戦いには迷いがない。

 桐蔭学園は千野根が昨年に比べると勝負強くなり、その意味でも桐蔭学園やや有利は否めない。辛勝でも桐蔭学園が勝って、決勝は国士舘-桐蔭学園と予想する。

 両者の対戦となると、決勝は第45回大会(1996年=甲府市)以来。このときは桐蔭学園が0-0から代表戦で国士舘を倒して初優勝している。今回はどうか?

 実力伯仲だが、個々を見ると、1年生からチームの主力として戦ってきた国士舘の選手の方が多くの修羅場を経験している。また、代表戦になれば斉藤の出番という戦略も確立しており、「斉藤頼みではダメ」(岩渕監督)というチームとしての決意も全選手に行き渡っている。

 ということで、僅かに国士舘が有利かもしれない。国士舘が22年ぶりのリベンジという歴史的命題もある。ただ、直前の金鷲旗を制し、勢いづく国士舘。インターハイでの戦いに注目したい。

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