※トップの国際大会で初の金メダルを手にした渡辺(中)
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

 日本で16年ぶりの開催となったパンパシフィック選手権競泳競技4日目が8月12日、東京辰巳国際水泳場にて行なわれ、日本は金1、銀2、銅2の計5個のメダルを獲得、日本新1、高校新3が誕生した。

 この日、唯一の金メダルを手にしたのは男子200m平泳ぎの渡辺一平(早稲田大)。6月の欧州グランプリ以来の200mのレースとなったが、ラスト50mでの競り合いを制し、2分7秒75をマーク。予選で米国のジョシュア・プレノーがマークした大会記録を塗り替え、シニアの国際大会で初優勝を果たした。

「周りは全く見ていなかった。レース展開も考えず、とにかく楽しむことを考えて泳いだ」と無心で臨んだ好記録だった。

 最も盛り上がりを見せたのは男女メドレーリレー。

 酒井夏海(スウィン南越谷/武南高2年)、青木玲緒樹(ミキハウス)、池江璃花子(ルネサンス)、青木智美(あいおいニッセイ同和損害保険)で臨んだ女子は、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得したときに樹立した日本記録を6年ぶりに更新し、銅メダルを獲得。また、一泳の酒井が59秒20で今大会3回目の高校新を樹立した。

画像: 6年ぶりに日本記録を塗り替えた女子400mメドレーリレー 写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

6年ぶりに日本記録を塗り替えた女子400mメドレーリレー
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

 そして入江陵介(イトマン東進)、小関也朱篤(ミキハウス)、小堀勇氣(ミズノ)、中村克(イトマン東進)で臨んだ男子は、350mまで日本がリードを奪う展開に。最後は中村と米国のネイサン・エイドリアンと接戦となったのが、最後は0秒05差の3分30秒25で2位となった。一泳の入江は今季ベストの52秒61をマークした。

画像: 米国を終始リードし、あと一歩まで追い詰めた男子400mメドレーリレー 写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

米国を終始リードし、あと一歩まで追い詰めた男子400mメドレーリレー
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

 女子200m平泳ぎでは、ベテランの鈴木聡美(ミキハウス)が2分22秒22で3位に入り、国際大会では2012年ロンドン五輪以来のメダル獲得となった。「ラスト50mはかなりスピードを上げました。ロンドンでは2分20秒を出していますし、(リオ五輪金メダルの)金藤理絵選手に続いて、東京五輪では金メダルを目指したいと思います」と完全復活を高らかに宣言した。

 男子200m背泳ぎは、入江陵介(イトマン東進)が1分55秒12で、100m背泳ぎに続いて銀メダルを獲得。また、前半から世界記録に果敢に挑戦するラップを刻んだライアン・マーフィー(米国)は1分53秒57の大会新で優勝した。

 女子200m背泳ぎは、酒井夏海が2分8秒18の7位に入り、100m背泳ぎに続き、今大会2回目の高校新をマーク(メドレーリレーの第一泳者でも59秒20の高校新、全部で3つの高校新を樹立)。「高校新をマークしたことはうれしいけど、これでは世界でまだ戦えないのでレベルアップしたい」と、さらなる高みを意識していた。また、B決勝2位に入った小西杏奈(中京大4年)は、予選、決勝ともに自己ベストを更新。100mが得意だが、大舞台で大きな自信をつかんだ。

 女子1500m自由形は、絶対女王のケイティ・リデキー(米国)が2位以下に20秒以上の差をつける圧勝で、400、800m自由形に続き3冠を達成。また、小堀倭加(湘南工大附高3年)は自己ベストを6秒60更新する16分14秒22をマーク。400m自由形と合わせて今大会2つ目の高校新樹立を果たした。

画像: 国別対抗戦では米国が1位(中)、豪州が2位(左)、日本は3位だった

国別対抗戦では米国が1位(中)、豪州が2位(左)、日本は3位だった

 4日間にわたって熱戦が繰り広げられたパンパック。日本は金6、銀7、銅10の計23個のメダルを獲得、日本新6、高校新7だった。

 大会MVPは男子がライアン・マーフィー(米国)、女子がカイリー・マス(カナダ)のともに背泳ぎの選手が選出された。

構成◎牧野 豊/スイミング・マガジン

★本日の優勝者と日本選手決勝結果(BはB決勝)
▼女子1500m自由形
[1]K・リデキー(米国)15.38.97
[8]小堀倭加(湘南工大附高3年)16.14.22◎高校新
[12]森山幸美(日本体育大4年)16.20.46
▼男子800m自由形
[1]Z・グローテ(米国)7.43.74
[7]江原騎士(自衛隊体育学校)7.55.02
[8]竹田渉瑚(オーエンス)7.56.01
[10]山本耕平(ミズノスイムチーム)7.59.04
[13]平井彬嗣(郵船ロジスティクス)8.04.63
▼女子200m背泳ぎ
[1]K・ベイカー(米国)2.06.14
[7]酒井夏海(スウィン南越谷/武南高2年)2.08.18◎高校新
[B2]小西杏奈(中京大4年)2.09.44
[B5]白井璃緒(東洋大1年/JSS宝塚)2.11.91
▼男子200m背泳ぎ
[1]R・マーフィー(米国)1.53.57
[2]入江陵介(イトマン東進)1.55.12
[5]砂間敬太(イトマン東進)1.57.03
[B5]金子雅紀(イトマン東進)2.00.58
▼女子50m自由形
[1]C・キャンベル(豪州)23.81
[6]池江璃花子(ルネサンス/淑徳巣鴨高3年)24.60
[B8]山本茉由佳(日本大1年/ルネサンス)25.64
▼男子50m自由形
[1]M・アンドリュー(米国)21.46
[4]中村 克(イトマン東進)22.24
[5]塩浦慎理(イトマン東進)22.27
[B3]中尾駿一(山陽新聞社)22.36
▼女子200m平泳ぎ
[1]M・サムラール(米国)2.21.88
[3]鈴木聡美(ミキハウス)2.22.22
[4]青木玲緒樹(ミキハウス)2.24.46
[B2]清水咲子(ミキハウス)2.25.76
▼男子200m平泳ぎ
[1]渡辺一平(早稲田大4年)2.07.75
[4]小関也朱篤(ミキハウス)2.08.25
[B1]藤森太将(木下グループ)2.14.04
▼女子400mメドレーリレー
[1]豪州3.52.74
E・シーボーム、J・ハンセン、E・マキーオン、C・キャンベル
[3]日本3.55.03◎日本新
酒井夏海、青木玲緒樹、池江璃花子、青木智美
◎第一泳者の酒井が59.20の高校新
▼男子400mメドレーリレー
[1]米国3.30.20
R・マーフィー、A・ウィルソン、C・ドレッセル、N・エイドリアン
[2]日本3.30.25
入江陵介、小関也朱篤、小堀勇氣、中村克

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