※男子200m個人メドレーの表彰台。中央が優勝した加藤、左が2位で昨日の400m個人メドレーでは優勝を遂げた北村峻聖(兵庫・姫路灘3年)、右が3位の北川凜生(東京・日大豊山3年)。逸材豊富な注目の世代だ
写真◎宮原和也/スイミング・マガジン

 競泳の全国中学の最終日は14種目で決勝が行なわれ、中学ナンバーワンの座をかけた熱いレースが展開された。

 ひとり2種目までのエントリーが可能な今大会で2冠を飾ったのは、女子が背泳ぎ2冠の井田真由(茨城・潮来第二3年)、100、200m自由形の長尾佳音(東京・武蔵野3年)、400m自由形と個人メドレーの武田眞咲(埼玉・ふじみ野大井3年)の3選手。男子は唯一、200m自由形と個人メドレーの加藤晃成(愛知・豊橋東部3年)が成し遂げ、計4選手となった。

 中でもこの日、秀逸の好記録をマークしたのは400m自由形を4分14秒75で制した武田と200m個人メドレーで2分3秒84をたたき出した加藤だ。いずれも大幅な自己ベスト更新で、日本水泳連盟が定めるジュニアエリートBを突破する好記録だった。

 2位に4秒45差をつけるひとり旅となった武田は、「目標の記録を出すことだけを考えて泳いだ。本当にうれしい」とにっこり。一方の加藤は自己ベストを1秒45も更新する大躍進を見せた。この種目は、今季中学ランキング1位に君臨している小方颯(相模原市立旭3年)が、日水連派遣の国際大会、ジュニアパンパシフィック選手権に出場するため欠場。加藤のタイムはランキング1位だったその小方の記録を上回る素晴らしいものだった。レース後、「これで小方君も、(このあと行なわれる)ジュニアパンパックでいいタイムを出してくると思う。こうやって、僕たちの年代みんなでどんどん上を目指していきたい」と目を輝かせた加藤。現在、日本の水泳界を牽引する『萩野・瀬戸世代』のように、将来の男子個人メドレーを背負って立つ逸材が、この年代から出現する日もそう遠くはないかもしれない。

 これで今年の全国中学は終了。大会前は、ジュニアパンパックの代表10名が欠場するため、大会の盛り上がりに欠けることも懸念されたが、初めて全国優勝を果たした選手も多く出るなど、熱いレースが繰り広げられ、大きな感動に包まれた大会となった。選手の多くはこのあとの全国JO杯夏季大会に出場(8月22日に開幕)。疲労が残る中でのタフな戦いが待っているが、自分に克ち、ライバルに勝つために、魂のこもった泳ぎを見せてくれるだろう。

 なお、全国中学の大会レポートは、スイミング・マガジン10月号(9月11日発売)にてお届けします。

文◎桜間晶子/スイミング・マガジン

画像: 大会最終日、女子400m自由形で好記録をマークした武田 写真◎宮原和也/スイミング・マガジン

大会最終日、女子400m自由形で好記録をマークした武田
写真◎宮原和也/スイミング・マガジン

This article is a sponsored article by
''.