アメリカンフットボールの秋シーズン開幕を前に開催された、8月21日の関東学生連盟・Xリーグ合同記者会見。前年学生王者の日本大学が、5月の悪質な反則問題、そして発生後のアメリカンフットボール部の対応、それに対する改善策が不十分と判断されて、リーグ戦・チャレンジマッチを含めすべて出場できないという異例のシーズンとなった。関東学生TOP8の7校の監督・ヘッドコーチと、主将が、9月1日に始まる秋季リーグ戦への抱負と目標を語った。

画像: 勢ぞろいした、関東TOP8の7校の監督・HCと主将=2018年8月21日、撮影:Yosei Kozano

勢ぞろいした、関東TOP8の7校の監督・HCと主将=2018年8月21日、撮影:Yosei Kozano

早稲田大学ビッグベアーズ

高岡勝監督
「どのチーム、どの試合も気が抜けない。一戦一戦全力で戦う」
斉川尚之主将(DL)
「秋シーズンがもう少しで開幕する。我々は春シーズンの課題を一つづつ潰している。初戦の日体大戦から集中して、一戦一戦戦って、勝ち抜きたい」

法政大学オレンジ

有澤玄監督
「法政らしいフットボールで、皆さんを楽しませたい」
寺林翼主将(LB)
「まず自分たちが楽しむことで、観客も楽しめるようなフットボールをやって、秋シーズンを戦い抜きたい」

中央大学ラクーンズ

蓬田和平ヘッドコーチ
「昨年の3敗はすべて4点差以内。もう一歩、ブレークスルーできないシーズンが続いている。今シーズンこそ、この壁を乗り越えて行きたい」
川西貫太主将(OL)
「昨シーズンはTOP8制度になって初の4位。満足せずに今季のチーム目標である「甲子園ボウル勝利」に向かって全力で取り組んでいきたい」

立教大学ラッシャーズ

市瀬一ヘッドコーチ
「今シーズンも、一戦一戦、厳しい試合が続くと思う。(主将の)森上を中心に、選手・スタッフ一丸となった試合をお見せしたい」
森上衛主将(DB)
「今年の目標は日本一。達成するために、『強いチーム』に存在する文化を根付かせられるよう、その要素を撒いて、強いチームが続くよう、しっかり頑張っていきたい」

慶應義塾大学ユニコーンズ

山田健太助監督
「今年は相当数メンバーが入れ替わって試合経験のない新人が多いが、逆境と捉えず、新しいチーム作りをして、臨みたい」
※慶大は合宿中のため、選手の代表が出席せず。

明治大学グリフィンズ

岩崎恭之監督
「2年連続で、(BIG8との)チャレンジマッチに出ることになってしまっている。今シーズンは一つでも多く勝てるように、目の前の試合を一つ一つ全力で戦う」
茂木崇宏主将(LB)
「今季のチーム目標は学生日本一。達成できるように全力で戦い抜いていきたい」

日本体育大学トライアンファントライオン

鈴木大輝主将(DB)
「今季の目標は学生日本一。そのための課題を一つづつ潰していく」
※日体大は監督・コーチが出席せず。

    ◇     ◇

「9月15,16日はシニアサンクスデーで65歳以上は無料」、
「9月30日の夢の島競技場開催ゲームは『江東区民無料観戦デー』」、
「10月14日の富士通スタジアム川崎開催ゲームは『川崎市民招待デー」として50組100名を招待」

など、今季も関東学連は細やかなファンサービスを行う。さらに今季からは、インターネットを利用した動画ライブ中継「Football TV!」では、TOP8の全試合を無料で配信するという。

 関東学生1部が、TOP8・BIG8の縦列体制となって5年目、前年の甲子園ボウルでは、関東勢として11年ぶりに日大が勝利。さらに東京ボウルでは、開催5年目にして初めて関東勢の法大が勝利した。4シーズンの成果を、試合の強度アップによる『強い関東』の結果と、関東学連は胸を張る。確かに成果はあった。しかし、極めて残念ながら、この5月以降の日大に関わる一連の出来事が、すべてを吹き飛ばしたという感が強い。

 日大にまつわる一連の会見に、文字通り「押し寄せた」新聞・テレビ・雑誌その他多くのマスメディアが、この8月21日の会見にはまったくといっていいほど姿を見せなかった。いつも取材に訪れる、顔を見知った人たちばかりだった。残念だがそれが世の中だと考える。

 関東学連の柿沢優二理事長が言うような「意識改革が良い方向に向かっている」かどうかは、実のところ、選手や監督・コーチが判断する事案でも、我々メディアが評価する事柄でもない。それを判断するのは『世の中』だ。

 日大の悪質反則が世間一般に知られるきっかけとなったのは、試合を見た観客が動画投稿サイトにアップした動画だった。良いプレーにしろ、悪いプレーにしろ、結局のところ、『世の中』につながって、伝えていくのは、会場に見に来てくれる一人ひとりのファンだ。それがこの春の教訓の一つだったように思う。

 日大の事件は日大だけの問題ではない。それを許容する何かが、日本のアメリカンフットボールの世界に多かれ少なかれ存在したのだと思う。意識改革はチームや学連だけでなく、我々のようなメディアも含めてこのスポーツに携わるすべての人たちに必要なのだと思う。それを肝に銘じながらこの秋も取材を重ねていく。【小座野容斉】

This article is a sponsored article by
''.