すでに開幕し、競泳陣などのメダルラッシュで盛り上がりを見せるジャカルタ2018アジア大会。陸上競技は8月25日より行われる。それを前にして
8月13日に都内で行われた陸上競技日本代表選手結団式では、麻場一徳・日本陸連強化委員長は「前回の仁川大会(韓国)を上回る金メダル4個」を目標に掲げた。21日現在、スタートリストはまだ発表されていないため、他国の出場選手は分からないが、記録面からメダル有力種目を取り上げていく。

2014年仁川大会で優勝し、2連覇を狙う十種競技の右代啓祐(左)。中村とともに2大会連続のダブル表彰台となるか(写真/陸上競技マガジン)

 アジア最速を決める男子100m、日本からは山縣亮太(セイコー)とケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が出場する。ただ、この種目は今季、9秒91のアジアタイ記録を2度マークしている蘇炳添(スー・ビンチャン/中国)、7月に9秒97を記録したバラカト・アル=ハルティ(オマーン)と、9秒台決着の可能性も高い。日本記録を更新しての金メダル獲得はあるのか。
 男子200mでは20秒16で今季アジアランク1位だった謝震業(シェ・ジェンイェ/中国)が、くるぶしに故障を抱え、アジア大会欠場を自身のSNS上で表明した。20秒29で同2位の小池祐貴(ANA)、20秒34で同4位の飯塚翔太(ミズノ)の優勝争いになる可能性も十分にあるだろう。20秒33で同3位につける楊俊瀚(ヤン・チュンハン/チャイニーズタイペイ)らを抑えることができるか。
 男子4×100mリレーは当初、日本対中国と見られていたが、謝震業の欠場で日本がかなり有利な状況となった。お家芸ともいえるこの種目、記録面にも注目したい。
 男子マラソンでは井上大仁(MHPS)が2時間06分54秒で出場選手中今季最速。しかし、中東のアフリカ出身の帰化選手も力があり、21日現在でもスタートリストが発表されておらず、レース展開を予想するのも難しい面もある。ただ、陸上競技最初の種目だけに、勢いを付けたいところだ。
 男子110mハードルでは6月の日本選手権で13秒36の日本記録を樹立した金井大旺(福井県スポーツ協会)が今季アジアトップタイ。金井と並ぶアハマド・モハメド・アルムアリッド(サウジアラビア)もこの記録が自己ベスト。2人とも7月に出場した大会では13秒台後半だったが、本番にどう合わせてくるか。13秒45で同3位の高山峻野(ゼンリン)も可能性は十分にある。
 男子3000m障害では塩尻和也(順大4年)が8分29秒14で今季アジアランク2位。8分22秒00で同1位のジョン・コエチ(バーレーン)は、2016年には8分09秒62で走っている力のある選手。どこまで勝負できるかに注目だ。
 男子400mハードルでは安部孝駿(デサントTC)が48秒68という世界大会でも決勝を狙えるタイムで今季アジアランキング2位だが、トップには46秒98という世界歴代2位の記録を持つアブデラマン・サンバ(カタール)がいる。どこまで食い下がれるか。
 男子走高跳では17年ロンドン世界選手権金メダリストのムタズ・エサ・バルシム(カタール)がケガのため欠場。優勝争いは今季、2m30以上を4回跳んでいる戸邉直人(つくばTP)、ロンドン世界選手権銅メダリストで今季2m33を跳んでいるマジャド・エディン・ガザル(シリア)、王宇(ワン・ユ/中国)らの金メダル争いとなりそうだ。
 男子棒高跳では今季、中国の薛長鋭(シェ・チャンルイ)が5m71、山本聖途(トヨタ自動車)が5m70を跳んでおり、激しい空中戦が見られそうだ。
 男子円盤投では6月の日本選手権で62m16の日本記録を樹立した湯上剛輝(トヨタ自動車)が今季アジアランキング2位につけるが、12年ロンドン五輪銀メダリストで、アジア大会4連覇を狙うエフサン・ハダディ(イラン)が今季も68m85を投げている。どこまで近づくことができるか。
 男子十種競技では陸上競技の主将を務める右代啓祐(国士舘クラブ)がアジア大会2連覇に挑む。前回大会では中村明彦(スズキ浜松AC)も3位に入り、2人で表彰台へ。今回も共に代表に選出されており再現となるか。
 男子競歩は20km、50kmともに日本対中国という図式になるだろう。20kmでは髙橋英輝(富士通)、山西利和(愛知製鋼)が、50kmでは勝木隼人(自衛隊体育学校)、丸尾知司(愛知製鋼)が金メダルに挑む。
 女子800mでは北村夢(エディオン)が2分02秒54で今季アジアランク2位。レース展開による影響が大きい種目だが、後半に強い北村が勝負できる可能性は十分にあるだろう。
 女子5000mでは鍋島莉奈(日本郵政グループ)が15分10秒91で今季アジアランク1位。今季は世界最高峰のダイヤモンドリーグなどで経験を積んだ。中東勢の力のある選手たちを相手にどんなレースを見せるか。
 女子10000mでは堀優花(パナソニック)が今大会出場選手のなかでは今季アジアランク最上位の4位。こちらも中東勢に力のある選手がいるだけに、レースの予想は難しいところだ。
 女子七種競技は5836点で今季アジアランク2位の山﨑有紀(スズキ浜松AC)と、昨季に5907点をマークしているヘンプヒル恵(中大4年)がクイーンの座に挑戦する。今季アジアランクトップはプルニマ・ハンブラム(インド)の5898点。5900点が目安になりそうだ。
 日本陸連が設定した金メダル4個は現実的な目標として、選手たちにはさらなる高みを目指してほしいところだ。

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