センターバックでフル出場した柏の中川創 写真◎J.LEAGUE PHOTOS

■2018年9月9日 JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝・第2戦
柏 1-1 甲府(2戦合計3-3、アウェーゴールルールにより柏が準決勝進出)
得点者:(柏)瀬川祐輔 (甲)フェフージン

 甲府の本拠地・中銀スタで行なわれた第1戦は2-2でドロー。三協F柏での第2戦は、どちらにとっても勝利すれば勝ち上がりが決まる一戦となった。試合は前半14分に甲府が先制する。セットプレーの流れから小出悠太がシュートを放つと、フェフージンに当たりゴールネットへと吸い込まれた。柏も後半にFKから瀬川祐輔がゴールを決め、1-1の同点に追い付く。試合はこのまま終了。第2戦も引き分けに終わったが、敵地で2点を奪った柏がアウェーゴールで甲府を上回り、準決勝進出を決めた。

「大輔くんのプレーをお手本にしていた」

 1-1の同点で迎えた後半ロスタイム。このままのスコアで試合が終われば柏の勝ち上がりが決まる状況で、大ピンチが訪れた。甲府のジュニオール・バホスがドリブルで柏のゴールに突進する。それを全力疾走で追いかけた中川創は、決死のスライディングを試みた。

「ただただボールを見てまっすぐに走りました。(シュートを)打たれたときは、ボールに触れられなくて『ヤバい!』と思った……」

 一度は肝を冷やすも、ボールはゴールマウスからわずかに外れ、ポストに当たってピッチ内へ転がった。「ラッキーだった。でも、(GK滝本)晴彦くんの構え方と、自分のプレッシャーも良かったと思う」と、必死のプレーで失点を防いだことに安堵した。

 中川創は今季、柏U-18から昇格。敵地で迎えたルヴァンカップ準々決勝第1戦でトップチームデビューし、この日は日立台で初めての公式戦となった。生え抜き選手にとっては、特別な舞台でもある。

「ここ(日立台)でプレーすることがアカデミーの選手の夢や目標でした。だから、1年目で実現できたのは素直にうれしい」と、満足げに話した。

 試合前には、2015年まで柏に在籍していたDF鈴木大輔の復帰も発表された。ポジションは同じセンターバック。定位置獲得を狙ううえでは強力なライバルの加入ともなる。

「(柏U-18時代に)大輔くん(鈴木)のプレーをお手本にしていた。アカデミーのときに見ていた選手と一緒にプレーできることはすごく楽しみ。ただ、尊敬するだけではなく、(ポジションを)争って、一緒に(センターバックのコンビを組んで)プレーできるようにならないといけない」と、し烈を極めるレギュラー争いへの意欲を示す。

「長い目で自分の成長を楽しみながら、チームの勝利に貢献できる選手になっていきたい」

 柏の最後尾で奮闘する19歳のルーキーは、まだスタートラインに立ったばかり。中学時代から在籍するクラブを高みへ導くため、自身のさらなる成長を誓う。

取材◎小林康幸

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