メジャーを測ってみる

 前回はメジャーの大まかなお話と、ローリングとPAPを調べることからドリルが始まるお話をしました。
 大事なことは、ボウラーは重さとスパンに慣れること、ドリラー側としては、お客さんの手にピッタリのメジャーを取ることです。ちなみに、メジャーボールでスパンを測るとき、ボール上は平面ではないので、必ず手のひらとボールの間に指1本分くらいの「浮き」が発生します。 
 では、実際にメジャーを取っている様子を解説していきましょう。 
 まずはスパンを測ります。メジャーボールを用意して、親指をちょうどピッタリのサイズの穴に入れます。実際には、その穴より少しだけ余裕のあるサイズの穴をドリルしますが、スパンを正確に測るために、ホールのなかで指がブレないようにするためです。 
 親指は力を入れずに、中で曲がらないように注意して、中指と薬指を引っ張り、ボール上での長さを調べます。このときに、正確な手の位置でスパンを測るために人差し指をしっかりと伸ばしてください。手のひらの腹(親指の腹ではない方)が少し浮いている状態で計測することがポイントになります。
 メジャーボール上だけでなく、確認のために実際の手の長さも測ります。ほとんどの人が薬指より中指の方が長いと思います。手のひらを上にして、指関節の中指と薬指の線の差が8分の3インチから16分の5インチで、ボール上では親指からの距離が±0になります。女性の場合、私は16分の5インチを基準にしています。

画像: ※人差し指を伸ばすと正確な手の位置でメジャーを測ることができる

※人差し指を伸ばすと正確な手の位置でメジャーを測ることができる

 例えば、初めてボールをつくる女性で、中指が薬指より8分の3インチ長いのに、ボール上では薬指の方が長く出てしまった場合、メジャーがきちんと測れていないという答えになります。
 そこで、もう一度メジャーボールに親指を入れていただくと、2回目では緊張が取れるのと、指を入れるのに少し慣れることで、1回目より正確なメジャーが取れるわけです。初めての方には、こういった確認作業を繰り返します。 
 メジャーボールでの計測後の長さから、指の太さ(厚み)の2分の1~4分の3%(50~75%)の長さを引いたものが、その人の「フルスパン」になります。
 ちなみに、男性は中指と薬指の長さの差が少ない人が多いです。その差が少なければ少ないほど、ボール上では薬指の方が長くなります。薬指の方が長いと、ボールを自然に曲げやすくなります。女性にバックアップする人が多いのは、薬指が短いからかもしれません。 
 これは性格にも現れていて、外見は綺麗でも、中身は男っぽいのかなぁと思うと、それが意外と当たっていたりします(笑)。

 次にホールサイズをチェックします。最初に親指を入れた穴は完全にピッタリなサイズなので、だいたいその2サイズくらい大きい穴になります。もちろん、実際に入れていただき、擦れた感覚や、テープを貼る・貼らないをじっくりと相談して決めます。
 中指・薬指はフィンガーグリップを外径の穴に実際に入れて測ります。
 この工程で出来上がったのが、指の長さと大きさのメジャーになります。初めての女性の場合、少しでも痛かったり、引っかかったりすると、その多くがものすごい違和感を覚えるので、スパンを短めにするなど、少し余裕を持たせることがあります。指が痛くてボウリングが嫌になってしまったら、とてももったいないですからね。
 ここまで決まったら、投球のチェックをして、重さを決めます。前回お話した握力などを参考にして、ハウスボールで投げやすいと思った重さにします。
 同時にローリングも調べて、ピッチを決めます。ピッチとは、指穴の向きのことです。どのようなタイプに、どんなピッチが合うのかは、次回お話しします。

画像: ※初心者の場合はボール上の長さだけでなく実際の指の長さも合わせて測る

※初心者の場合はボール上の長さだけでなく実際の指の長さも合わせて測る

加瀬一美
1974年6月23日生まれ。東京都出身。2010年プロ入りの女子43期生。右投げ。チームスペースウォーズ・プロショップ所属。

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