3ゴールに絡む働きを見せた中村。今季円熟味が増している 写真◎J.LEAGUE PHOTOS

■2018年9月15日 J1リーグ第26節
川崎F 7-0 札幌
得点者:(川)家長昭博、中村憲剛、阿部浩之、下田北斗、小林悠、知念慶、田中碧

 川崎Fがクラブの最多得点記録に並ぶ7ゴールを挙げて圧勝。序盤からピンチの連続だったが、相手のミスにも助けられると、家長昭博、中村憲剛らが立て続けにゴールを奪った。前半だけで3点のリードを得ると、後半にも下田北斗の移籍後初ゴール、田中碧のプロ初得点などで4点を追加した。札幌は再三のミスから失点を招き、自滅。6戦ぶりの黒星となった。

「1点取って肩の力が抜けた」

 ピンチのあとにチャンスあり。格言どおりの展開となった。好機をゴールにつなげたのは川崎Fの中村だった。

 百戦錬磨の37歳は、札幌の不用意なパスを狙いすましていた。敵陣のペナルティーエリア中央付近で相手からボールをかっさらうと、家長へラストパスを送り、28分の先制ゴールをお膳立て。試合の流れを呼び込むプレーには、本人も納得の表情だった。
「相手は見えていなかったので、行ける(奪える)と思った」

 中村の仕事は、これだけでは終わらない。2分後にはカウンターで抜け出した小林悠の柔らかいクロスをうまく右足ボレーで合わせ、ゴール左隅へ。
「(元イタリア代表FWフィリッポ・)インザーギを意識しました。少し後ろにボールが来たので足を折りたたんで打った」と余裕の笑み。得点機と見るや、ボックスに走り込むタイミングも絶妙だった。

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 40分の3点目も前線からの守備でゴールの起点をつくる。前半だけで3得点に絡む働きで、勝負をあっさりと決めた。

 この日、前を走る広島が鳥栖に敗れたため、首位との勝ち点差は6に縮まった。前節の完封負けを払拭するような7ゴールの圧勝劇。主役となった中村の言葉は、頼もしかった。
「きょうは一人ひとりがチームのやるべきことをしっかりこなした。7点はでき過ぎとは思わない」

 9年前の2009年にも等々力でペトロヴィッチ監督が率いるチーム(当時広島)に7-0で勝利しており、その当事者でもある中村は不思議な縁について「たまたまですよ」と煙に巻いたが、大量得点には大きな手応えを得ていた。

「(チームとして)ゴールのイメージが沸いた」

 ここから前年覇者の「反撃の秋」が始まる。 

 
取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE PHOTOS

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