アメリカのランニング専門店市場でシェア1位を誇る「ブルックス」とカリフォルニア発のソックスブランド「スタンス」が、マラソンランナーの下門美春選手と契約を締結し、本日(9月21日)に記者会見が行われた。

ブルックスとスタンスの輸入総代理店であるカスタムプロデュースの郷右近穣社長とお気に入りのレビテイト2を手にする下門選手

 ブランドコンセプトとして「RUN HAPPY」を掲げて、エントリーユーザーやファンランナーに走りやすいシューズを提供してきたブルックスだが、近年はハイペリオンなど、スピード系のシューズも展開している。2020年には新たにスピード系のシューズを市場に投入するべく開発を進めているそうだ。下門選手との今回の契約は、今後のブルックスの商品ラインナップと関わっている。

 下門選手は、那須拓陽高校から第一生命で実業団選手をスタートし、世界選手権の日本代表である尾崎好美選手や野尻あずさ選手らのトレーニングパートナーを務めた。第一生命退社後はフリーター生活を送っていた。

 一時は体重が15kgも増えたが、「やっぱり走りたい」と現役復帰。しまむらで実業団選手として再スタートを切り、ニトリを経て、今年、プロランナーとして独立した。自身で練習メニューを考え、トレーニングを続け、7月のゴールドコーストマラソンでは、2時間29分38秒で4位(日本人1位)となった。

画像: 記者会見には多くのメディアが駆け付けた

記者会見には多くのメディアが駆け付けた

 下門選手と契約を結んだ理由をカスタムプロデュースの郷右近社長は次のように説明した。

「ギャップです。下門選手はレースやトレーニングでのオンの表情とSNSなどで発信しているオフの表情にギャップがあります。ブルックスも、RUN HAPPYというコンセプトの楽しさと、しっかりしたシューズにギャップがあり、スタンスのソックスはビジュアル重視で購入した方が、『見た目で買ったけどすごくよかった』とよく言われるようにルックスと質にギャップがあります。そんな共通点があるので応援したいと考えました」

 下門選手は、ゴールドコーストマラソンまで1カ月もない時期にブルックスと出会い、ハイペリオンで走って結果を出した。次のレースは10月21日のアムステルダムマラソン。2時間27分54秒の自己ベスト更新を目指している。

 下門選手はシューズを履き分けるタイプだという。

「長い距離を走るときには脚にやさしいゴースト、ペース走は高反発でリズミカルに走れるレビテイト、ローンチ、レースはハイペリオンを使っています」

 なかでも最も気に入っているのはレビテイトだという。

 ソックスブランドのスタンスは、全く知らなかったそうだ。契約に向けたミーティングのためにショールームを訪れたときに、その独特のデザインが気に入ったという。

「スタンスのソックスは靴の中の隙間を埋めてくれる感覚があります。履き心地はやわらかいのですが、足をしっかりとサポートしてくれます。これまでマラソンを走るとマメができることもあったのですが、スタンスのソックスではトラブルらしいトラブルがまったくありません」

 弟が甲子園に出場したこともあり、野球観戦が趣味。球場で応援する姿をSNSで発信している。ヤクルトの山田哲人選手のファンで、「神宮球場で始球式をやりたい」と夢を語る。しかし、アスリートとしての目標はもちろん東京2020。夢の舞台のスタートラインに立てれば、ヤクルト戦での始球式も現実味を帯びてくる。

「目指しているのは、東京オリンピックのマラソン代表です。強いだけの選手はいっぱいいます。オンとオフとを分けた今までにいないマラソンランナーになりたいです」

 東京五輪の選考会となる来年9月のMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)に出場するためには、2時間26分22秒のタイムが必要だ。10月のアムステルダムマラソンで一気にMGCの出場権を獲得するのか、あるいは、さいたま、大阪国際女子、名古屋ウイメンズなど、国内の大会で結果を残すのか。プロランナーとして独立した下門選手の走りに注目したい。

画像: スタンスのミッドソックスとブルックスのレビテイト2。このセンスのよさが下門選手の魅力でもある

スタンスのミッドソックスとブルックスのレビテイト2。このセンスのよさが下門選手の魅力でもある

下門美春(しもかど・みはる)
1990.04.24 栃木県出身、162cm 
栃木県立那須拓陽高等学校→第一生命→フリーター→しまむら→ニトリ。
PB:10000m 33'04" ハーフ 1°11'48" フルマラソン2°27'54"

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