プロ入りして初めて埼スタのピッチに立った柴戸 写真◎Getty Images

 浦和が4点を奪って圧勝した。自陣に分厚い守備ブロックを築き、試合の主導権を握る。23分に青木拓矢のミドルシュートで先制すると、42分には興梠慎三が追加点。後半も手堅い守備から鋭い速攻で好機を作り、相手のミスも逃さずに2点を加えた。神戸は攻守の歯車がかみ合わず、4連敗。リージョ新監督はまだベンチ入りできず、林健太郎暫定監督の下で戦ったが、悪い流れは止まらなかった。

■2018年9月23日 J1リーグ第27節
 浦和 4-0 神戸
 得点者:(浦)青木拓矢、興梠慎三、武藤雄樹、長澤和輝

人のプレーを盗むのは得意

【動画】浦和が神戸に4発勝利! 青木拓矢のミドルがゴールショーの口火を切る!

 4点リードの81分。勝負はほぼ決まっている状況だった。アディショナルタイムを含めても、わずか10分あまり。柏木陽介に代わり、ピッチに入った柴戸海は全力で戦い、最後まで気持ちを見せた。終了間際には警告も受けた。加入から約9カ月。ようやく注目の大卒ルーキーが本拠地、埼玉スタジアムのピッチで躍動した。
「ここからです。浦和に来て、よかったと思います」

 あためて喜びをかみ締めた。即戦力となることを誓い、ビッグクラブの門をたたいたが、ピッチに立つのは簡単ではなかった。

 明治大時代は大学リーグで指折りのボランチとして評価され、今春大きな期待を寄せられて浦和入り。4月11日の7節神戸戦でリーグ戦デビューを飾ったが、その後はケガの影響もあり、苦しい時間を過ごした。故障が明けても出場機会はほとんどなし。「焦る気持ちはあった」。それでも、入団前から目標としていた阿部勇樹らのプレーを練習から見て、成長してきた実感はある。下積み期間と自らに言い聞かせ、努力を続けてきた成果だ。
「人のいいプレーを見て盗むことは、得意なので」

 まだ先発の座を奪ったわけではない。メンバーに入るのも簡単ではない。それでも、一歩ずつ進んでいる。厳しいレギュラー争いがいまの活力となっている。出場機会をつかむのが難しくとも、浦和を選んだことは一つも後悔していない。加入前の大学時代に戻ったとしても、選択は変わらないという。
「間違いなく、もう一度浦和を選びます」

 しっかりと前を向き、いばらの道をまっすぐに進んでいく。

取材◎杉園昌之

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