※写真上=帝京大学ラグビー部主将 秋山大地
写真◎阿部卓功(インタビュー)、BBM

「目標を達成し、応援してくれる人に喜んでもらいたい。
その思いが僕を突き動かす」

 トップアスリートによる特集・スペシャルインタビューでご登場いただくのは、ラグビーの秋山大地選手です。兄の影響で高校からラグビーを始め、全国大会への出場経験が少ないなか高校日本代表の主将となった逸材。恵まれた体格とひたむきなプレーぶりで、ファンの心を掴んできました。現在は帝京大学の主将として大学選手権10連覇をめざす一方、将来の日本代表入りに向けても真摯に努力し続けています。今回は、自身の体験談や大学で出会った先輩、スタッフの心強さについてたっぷり語ってくれました。またこれからスポーツや健康を学びたい高校生に対して、将来を見据えた進路選択の重要性も話していただきます。

画像: 「目標を達成し、応援してくれる人に喜んでもらいたい。 その思いが僕を突き動かす」

壁を乗り越えられたのは
ぶれない目標があったから

 僕は昔から身体が大きく、中学卒業の時点で身長は189㎝ありました。兄が活躍したこともあり、ラグビーを始める前から身近な方の期待を感じていました。そうした状況は、目標達成への思いを強めてくれるものだと捉えました。

 本格的に楕円球を追うようになると、それまでの自分がいかに狭い世界にいたかを思い知らされました。

 特に県外の強豪校との練習試合に出ると、力が足りないと実感しました。相手が下級生主体で臨んでいる時も、自分が得意だと思っていたコンタクト(ぶつかり合い)が通用しなかったのです。ただここで負けていては、その年代の選りすぐりが集まる高校日本代表へは入れません。最初に掲げた目標を達成したいという思いで、どんなに厳しい練習にも食らいついていけました。コンタクト力の強化に必要なウエートトレーニングも、すぐ好きになりました。

 目標を達成し、応援してくれる人に喜んでもらいたい。その思いは変わりませんでした。高校3年の冬、僕は念願の高校日本代表入りを果たしました。

高校日本代表で主将
言葉でまとめる難しさ

 高校日本代表のスコットランド・フランス遠征を前に、チームを率いる高野進監督から1本の電話をいただきました。

「主将をやってくれないか」

 高校2、3年時は全国大会へ行けなかったのに、各地の実力ある選手たちの先頭に立つよう言われたのです。突然の報せに驚き、「少し、考えさせてください」と返事をしました。

 選考合宿時の体力測定数値がよかったことから、僕の意気込みを感じてもらえたようです。高校の先生方にも後押しされてお引き受けしましたが、いざ就任すると、思いを伝える難しさを感じました。性格や考え方は、選手によってさまざまです。練習への取り組みなどについて、こちらの提案が受け入れられにくいこともありました。「外国のチームを倒す」という目標は誰もが抱いていたので、少なくともその目標に対してだけは妥協しないようにと話していました。

 帝京大学で主将を務める今の僕にとっても、言葉は課題のひとつです。その時々の雰囲気を感じとって皆の意思統一を図ることが、まだできていません。

 もっとも、帝京大学にも大学日本一という皆で共有できる目標があります。それが絶対にぶれないようにしたうえで、考える力、伝える力をつけていきたいと思っています。

 Vol.2に続く

取材◎向 風見也/スポーツで生きていこう

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