上写真=合流2日目のトレーニングに参加した南野拓実(写真◎BBM)

もう1回アピールして次も呼ばれるように

 良い意味でチーム内の競争が激しくなっている。合宿3日目、練習を終えた南野の言葉は、代表選手たちの気持ちを代弁してもいた。
「(9月の代表初ゴールは)自信にはなりましたけど、自分はまだここで何も成し遂げていないし、何も残していないので。今の自分の気持ちとしてはまずはアジアカップまでのメンバーに今回の合宿でもう一回アピールして、次の合宿にまた呼ばれるように、と考えています」

 9月シリーズのコスタリカ戦で代表初ゴールを記録した南野だが、自身の代表での立ち位置については「何も成し遂げていない」と自覚する。今回の合宿から、ロシア・ワールドカップで主力だった選手たちが加わった。自然、ポジション争いは激しさを増す。

「ワールドカップに行っていた選手たちも今回合流して、その中で僕としては、個人としてはやっぱりアジアカップまでのサバイバルに勝ち残っていきたいと思いますし、今回もさらに質の高い選手たちばっかりなので、自分の特長をしっかりアピールできればいいかなと思っています」

 今回招集されていないロシアW杯を景年した海外組のうち、香川真司、乾貴士らは南野とポジションが重なる選手と言えるだろう。さらに今季、スイスからドイツに渡り評価を高める海外組の久保裕也もいる。

「(本格的に練習をしたのは)まだ1日であれですけど、やっぱりヨーロッパでやっている選手で、ワールドカップに行っていた選手は質も高いし、すべてにおいて能力が高い。今日もそれは感じましたし。でもそれも自分としては分かっていたことなんで、その中で自分の良さというものを、合わせていって、チームとしてよくなっていけばいい」
 
 周囲のレベルをしっかり認識しつつも、その口ぶりから感じるのは強い決意と、自信だった。来年1月にUAEで開催されるアジアカップでプレーすることを現実的な目標として捉えてもいる。

「(アジアカップは)チームが新しくなった中で、みんなが目指している目標というか、一つの大会なので。そこで試合に出たいし、そのメンバーに入っていきたいとみんなが思っていると思う。自分もそうなので。そこは自分の中で一つの目標ですね」

 前回の「8」とは異なり、今回の10月シリーズで付ける背番号は9に決まった。過去のアジアカップを振り返れば、武田修宏、高木琢也、西澤明訓、岡崎慎司と多くのゴールゲッターが付けてきたナンバー。南野に期待されるのは、やはりゴールに絡むプレーになる。

「(プレーの優先順位については)やっぱりゴールとアシストというのは、一番に自分の中で考えていることではあります。目に見える結果を残したいというのはありますし。だから自分の中ではそれが最優先ですけど、それ以外のビルドアップのところでの味方とのかかわりとか、守備で味方とタイミングでプレスをかけるとか、そういうところも絶対に必要になってくるので。そこも意識しつつ、ゴールとアシストということにこだわっていきたいと思います」

 チーム作りを着々と進める森保ジャパンの中で、アジアカップに向けた選手同士のサバイバルが始まっている。10月シリーズで、南野は目に見える結果を手にすることができるか。

取材◎佐藤 景

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