※写真上=逆転ゴールを決めた枝本⑯がベンチへダッシュ!
写真◎J.LEAGUE PHOTOS

 首位の琉球が連勝を5に伸ばし、初のJ2昇格にまた一歩近づいた。アウェーでの鳥取戦、序盤に先制されたものの、後半に同点とすると、試合終了間際のアディショナルタイムに2得点を追加。チームが理想とする『3-1』のスコアで逆転勝利を飾った。

■2018年10月20日 J3リーグ第28節
 鳥取 1-3 琉球
 得点者:(鳥)西山雄介 (琉)富樫佑太、枝本雄一郎、中川風希

後半アディショナルタイムに2得点

 前節まで4連勝を飾り、2位・鹿児島との勝ち点差を9に広げて首位を独走している琉球。特徴は何といっても前節までの26試合で56得点、1試合平均2点を超える驚異的な得点力で、それを今節も遺憾なく発揮した。

 13分に先制されたが、後半に入って54分にMF富樫佑太が、チーム最多の15得点目となる鮮やかなミドルシュートを沈めて同点。鳥取はこの日、FWレオナルド、MFフェルナンジーニョがあまり下がらず、そこを基準点にしてのカウンターを狙っており、何度かゴールを脅かされた。それでも金鍾成監督が「ブラジル人選手の残り方に対してケアをせず、積極的に攻めることを選手たちが恐れずにやった」と評したアグレッシブな姿勢が、試合終了間際に実を結ぶ。
 
 アディショナルタイムに入った90+1分、中盤でボールを奪った琉球はカウンターで攻め込むと、エリア外右寄りでこぼれ球を拾ったMF枝本雄一郎が、鮮やかな右足ミドルシュートをゴール右上に突き刺す。さらに90+3分にも中盤でのボール奪取からゴールに迫り、MF中川風希がダメ押しの3点目を決めた。

 劇的な逆転ゴールを決めた枝本は、右に反転しながらの難しいシュートを「(右上のコースへの)イメージはあった。得意なコースというわけではないけれど、しっかり狙った」と振り返る。首位独走というチーム状況、さらにアウェーということを考えれば、引き分けでも決して悪い結果ではなかったはずだが、「1-1になった時点で、相手が明らかに(運動量が)落ちているのは分かったので、引き分けではもったいないと思っていた。勝ち点1では物足りなかった」と語るように、攻めの姿勢を貫いて、勝ち点1を3に変えた。
 
 就任3年目の金鍾成監督は、選手たちにアグレッシブな姿勢を持たせると同時に、沖縄の地にサッカーを根付かせるべく、失点のリスクを負ってでも得点を狙いにいく戦いを目指して『3-1で勝つサッカー』という理想を掲げている。この日の戦いはスコアや、枝本の「勝ち点1では物足りない」というコメントも含めて、まさに琉球スタイルを体現する鮮やかな逆転勝利だった。

 残り5試合で3位・沼津、4位・群馬との勝ち点差を大きく広げ、連勝を5に伸ばした琉球は、初のJ2昇格となる2位以内が確定するのも時間の問題となってきた(沼津は残り7試合、群馬は残り6試合で、ともに琉球との勝ち点差は15。両者は21日に第28節を戦う)。枝本はJ2昇格について「意識はしていますが、みんなが日頃の練習から切磋琢磨しているし、全員がうまくなりたいと思っている。満足していません」と語り、最後まで同じスタイルを貫くのか? との問いにも「もちろんです」と言葉に力を込めた。今季のJ3を席巻するアタッキングフットボールが、ラストスパートから集大成を迎えようとしている。

取材◎石倉利英

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