上写真=明日、地元岡山で世界ランカーに挑むユーリ阿久井(左)とアブシード
写真◎船橋真二郎

 岡山期待の星が地元で世界ランカーに挑む――。明日28日、サントピア岡山総社でゴングとなる『桃太郎ファイトボクシング』の前日計量が27日、同じ会場で行われ、メインのフライ級10回戦に出場する日本フライ級5位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は50.5kg、WBA世界フライ級10位のジェイセバー・アブシード(フィリピン)は50.1kgと、ともにリミットアンダーでクリアした。

同郷の王者・和氣ともスパー

 サウスポーのアブシードは昨年7月、現・東洋太平洋ミニマム級王者の小浦翼(E&Jカシアス)と同王座を争い、4回KO負けしたものの、今年5月に階級をフライ級に上げて金星を上げた。一昨年の大晦日に当時WBA世界フライ級王者だった井岡一翔(井岡)に挑戦し、2回にダウンを奪う健闘を見せるも、最後は7回TKOで討ち取られたWBA同級7位のスタンプ・キャットニワットと敵地タイで対戦。番狂わせの2回KOで沈め、勢いに乗る。

 この試合に向けて、東京で2週間の合宿を行い、計48ラウンドのスパーリングを重ね、「手応えはあったり、なかったりの繰り返しだったけど、いろんな選手とやれたことが自信になっている」と阿久井。岡山の先輩で現・日本スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(FLARE山上)とも手合わせし、対サウスポーの距離の取り方についてアドバイスももらった。

 また滞在中の今月11日には、同じ倉敷の斉藤ボクシングスポーツジム所属で、中学生のころから交流のある荒木哲が、後楽園ホールで日本ユースバンタム級王者となる姿を目の当たりにし、刺激も受けた。

いい試合、いい結果で
岡山を元気づけたい

 昨年8月、現・WBC世界フライ級4位で17戦全勝12KOを誇る中谷潤人(M.T)に6回TKO負け。プロ初黒星を喫したものの、今年4月に中部のホープ矢吹正道(緑)を初回TKOで退け、再起を果たした。 ここまで14戦12勝8KO1敗1分。8つのKOのうち実に7つまでを初回で終わらせている阿久井だが、「パンチ力は自分では普通だと思っている。当てるところとタイミングが大事」と強調。「柔らかさの中のスピード」を追求し、練習に取り組んできたという。

「常に格上の気の抜けない相手とやってきたから、今までと試合に臨む気持ちは変わらない。階級を上げて、強くなっている選手に対して、どこまで自分のボクシングができるか」

 明日の興行は、今夏の西日本豪雨で被災した地元の復興を祈念して、『頑張ろう岡山復興支援』と銘打たれており、罹災証明書を持参した方は入場料が半額になる。

「身近なところで亡くなっている方が大勢いるし、とても他人事とは思えない。僕たちスポーツ選手は、いい試合をして、いい結果を届けて、元気づけることしかできない」と阿久井。第1試合は13時に開始になり、全6試合が行われる。

取材◎船橋真二郎

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