※写真上=新体操の指導者である秋山エリカさんは美しさを機能ととらえ、健康につながると考える
写真◎けんいち編集部

1980年代に新体操の第一人者として一時代を築いた秋山エリカさんは、母校の東京女子体育大学で後進の指導に当たっています。健康生活マガジン「健康一番 けんいち」17号では、秋山さんにご登場いただき、健康を保つためのコツをうかがいました。美しさを競う新体操に長年携わっている秋山さんらしい「私の養生訓」といった内容です。以下は、そのダイジェストです。

略歴/秋山エリカ(あきやま・えりか)1964年福岡県生まれ。幼少の頃にバレエをはじめ、高校時代に器械体操から新体操に転向。国内最高峰の全日本選手権で6連覇、ロス・ソウルの両五輪に連続出場するなど一時代を築く。海外にコーチ留学を経て、母校の指導者に。公益財団法人日本体操連盟2020東京オリンピック・パラリンピック新体操協会委員、公益社団法人新体操連盟理事、一般社団法人レッシュ・プロジェクトのレッシュ・マスター級トレーナー。

美しさを求めれば正しさにつながる

私の元気のコツは、いつもよい姿勢でいること、美しい所作を心がけることです。
新体操は美しさを競うスポーツです。よい姿勢は美しく、美しい演技ができる選手は必ず試合で上位にきます。
これは新体操に限りません。スキーでも、美しい滑り、リズムのよい滑りは速いですし、ランニングでもフォームの美しさは速さにつながります。
美しい姿勢や所作は、合理的で理にかなっています。
美しさを求めることは、スポーツだけでなく、健康においても正しいことだと私は考えます。
健康のために何かをあらためてやろうとか、トレーニングをしようとかしなくても、日常生活の中でよい姿勢うあ所作を心がけること、人の接し方や言葉遣いの1つ1つを美しくすることが、健康につながるような気がしています。

よい姿勢を作るコツはゆっくりした深い呼吸

よい姿勢をつくるコツの1つは、ゆっくりとした深い呼吸です。
背中が丸まったり、肩が上がっていたりすると、呼吸が浅くなり、深い呼吸はできません。
深い呼吸ができているということは、上半身に変な力が入っておらず、リラックスしている状態です。深い呼吸ができているかどうかを、時々意識してみましょう。

また、よい姿勢というのは、立ったときに足裏全体が地面や床をしっかりとらえており、土踏まずの上に頭が乗っている状態です。骨格があるべき位置にあれば、構造的に安定し、ゆがみによる疲れや痛みが出ません。
もしもイスに座っていたら、土踏まずの上に頭がちゃんと乗っていることを意識しながら、イスから立ち上がってみてください。いつもより楽に立ち上ることがわかるでしょう。
土踏まずの上に頭が乗っていれば、体は左右や前後に傾くことなく、まっすぐ自然に立つことができるのです。
歩くときには、足を左右交互に踏み出して、着地した足の土踏まずにの上に体重を乗せて、一歩ずつ、体の軸を作りながら進むと、スムーズに体重移動ができて、楽に歩くことができます。

軸を整える体操で健康を取り戻す

よく体を左右に大きく揺らしながら、歩いているご高齢の方を見かけます。
歩くときに左右に体が揺れるのは、股関節(脚のつけ根)が硬くなり、体重移動がうまくいかなくなるからです。
本来乗るべき土踏まずの上から体重が外れて、軸がぶれると、つまづきやすくなります。
それだけでなく、軸がぶれることで脳の安定が下がることが影響して、判断力が低下するなど、健康的にはあまり望ましくはありません。

股関節の硬さを解消され、左右に揺れていた軸が整う体操があります。
イスに座って、お尻の位置はそのままで、腰から上の上半身を左右にひねり、左右方向への体の動きやすさ、動きにくさを確認します。動きやすいほうのお尻の下にタオルを敷いて、タオルを敷いていない側のひざに向けてゆっくり体を前に倒すだけの簡単な体操です。

体を倒した状態で7~8回軽く体を上下させたら、次は正面にゆっくり1回体を前に倒し、そして、タオルを敷いている側のひざに受けてゆっくり体を前に倒し、5~6回軽く体を上下させます。
タオルを敷いていない側、正面、タオルを敷いている側という順に、これを数回繰り返します。
(軸を整える体操は、「けんいち」17号で、写真入りでわかりやすく紹介しています)。

つまずきやすい人、体重移動うまくできなくてふらつく人は、この体操を行うとよいと思います。

画像: ※写真下=腰回りに余分な力が入らないように力を抜いて、体を軽く上下させる 写真◎けんいち編集部

※写真下=腰回りに余分な力が入らないように力を抜いて、体を軽く上下させる
写真◎けんいち編集部

This article is a sponsored article by
''.