12日、東京・後楽園ホールで行われたWBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦12回戦は、同級2位の亀田和毅(協栄)が1位アビゲイル・メディナ(スペイン)に3ー0の判定勝ち。WBOバンタム級に続く2階級制覇を果たした。兄の興毅氏、大毅氏に続く、3兄弟による複数階級制覇も史上初となった。

写真上=傷だらけの顔で喜びを語る亀田和毅
写真◉ボクシング・マガジン

理想のスタートから一転…

4回終了後に公開された途中採点は、ジャッジ3者とも40対36のフルマークで和毅。スピードボクシングで計画通りに試合を運んでいた和毅だが、ベルトはそう簡単には手に入らなかった。それまでは和毅のジャブをブロックするのに精一杯だったメディナが、中盤から本領を発揮する。

メディナが強いプレスをかけながら左右のボディブローをねじ込み、右ストレートを打ち込むと、和毅は後退。独特のタイミングで放たれる右に和毅は苦しみ、クリンチに逃れる場面が増えてくる。8回終了後の途中採点は3者とも78対74で和毅を支持したが、流れからしてセーフティリードとは言えなくなった。

高速連打で反撃断つ

終盤もメディナが追い、和毅がかわす展開が続いたが、この苦境でも和毅は機を見て高速連打。手打ちながらも印象点を稼ぎ、メディナの反撃を断ち切った。判定は117対111が2人、116対112が1人で和毅を支持した。

「内容はともかく、今はチャンピオンになれたことが嬉しい」と和毅は3年ぶりのベルトを素直に喜んだ。

「最初の作戦でパーフェクトにいけると思ったが、メディナは勇敢だった。前の自分だったら、押されていた。メディナのおかげで勉強させてもらった」

メディナは「トモキが速くて最初の4ラウンドは何もできなかった。ボディは効かせたと思うが、倒せなかった。判定に文句はない。トモキは素晴らしい選手だった」と振り返り、「できるのなら、ぜひ」と再戦を望んだ。

判定に文句はないとメディナ
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和毅には、正規王者レイ・バルガス(メキシコ)が負傷から復帰次第、WBCから統一戦を指令される。バルガスは和毅がアマチュア時代に敗れた相手でもあり、当初からターゲットにしていたチャンピオン。決戦の日が待たれる。

取材◉藤木邦昭

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