上写真=キルギス戦を翌日に控えて豊田スタジアムで練習を行なった日本代表

 明日、11月20日に豊田スタジアムでキルギス戦を戦う日本代表が前日練習を行なった。前日会見に森保一監督が記者会見に出席。明日の試合について「大幅なメンバー変更」で臨む可能性があると語った。

攻撃のセットではなくチーム全体を高める

「ベネズエラ戦からは大幅にメンバーを替えてキルギス戦に臨みたいと思います。より多くの選手にプレーしてもらうことと、そのプレーをみたいと思っています。ただ、最終的にどれだけ代えるかは今日の練習を見て決めたいと思います」

 キルギス戦について森保監督は、当初から話していた通り、「より多くの選手に出場機会を与える」可能性があると示唆した。来年1月のアジアカップ前、最後のテストマッチという位置づけとなる試合だが、チームを固めるのではなく、選手層の拡充と戦術の浸透を図るのが狙いだという。

「ロシアのW杯をスタッフとして経験させていただいて、そしてこれまでの自分の経験の中での(感じた)アジアでの戦いでは、別々に考えなければいけないと、私自身は思っています。選手と話しても、選手自身にもそういう認識があります。相手がわれわれに合わせてくるということ、アジアの中でわれわれの対策をされるということで臨まないといけないとは思いますが、われわれがやろうとすることを、これまで9月のキリンチャレンジカップから積み上げてきたものを、まずは明日のキルギス戦でもトライしていきたいなと思っています。
 アジア以外の対戦相手と、アジアの(国々との)戦いは違うと想定しつつも、われわれが目指していくものはしっかりと出せるようにしたいと思います」

 では、層の拡充のポイントになるのは、先日のベネズエラ戦後にも言及した「攻撃のセット」をもう一つ作ることになるのだろうか。否、指揮官の答えは攻撃のみならず、「チーム全体」だった。

「先日の質問は、攻撃のところの質問をされたので、攻撃のところでもう一つセットとお伝えしましたが、チームとしてやはり2チーム分、それ以上の選手層をもって今後戦えるようにしたいとは思っています。攻撃の部分でも、9月からのキリンチャレンジカップでより長い時間、一緒にプレーしている選手はいますけど、その選手たちが誰とでもコンビを合わせられるように、連係連動できるように、より多くの選手に絡んで来てもらえるようにしたい。
 攻撃のシステム的な形は、またこれから考えていきますけど、まずは、より多くの選手が誰とでも連動連係できるように、ということ。一人でも多くの選手に絡んでいってもらえるように選手層を厚くできればなと思っています」

 今回の11月シリーズのメンバー発表会見で、これまで招集したメンバーがアジアカップのベースになると話していた指揮官はこの日、本番に「それ以外の選手にも可能性はある」と話した。

 対アジア、その先の世界での戦いも見据えてチームづくりを進めている森保監督が理想とするのは、代表の誇りを持って戦い、柔軟性に富む、層の厚い日本代表。高い目標設定は、世界のトップを目指す上では当然だろう。

 アジアと世界の戦いを、ダブルスタンダードとしてとらえられず、あるいはその点にとらわれ過ぎたために、これまで何人もの監督がチーム作りに苦しんできた。それを踏まえた上で、二つを線でつなぎ、トライしているのが今の森保ジャパンということなのだろう。
 キルギス戦では積み上げてきたものを試し、アジア対策にもトライし、選手層の拡充にも努める。年内最終戦で、アジアカップ前最後のテストマッチ。どんな戦いを見せるのか。

取材◎佐藤 景 写真◎JFA

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