※世界選手権3位の長澤憲大の代役出場ながら、見事銅メダルを獲得した村尾三四郎
写真◎近代柔道

グランドラム大阪、高校生が新風巻き起こす

25日に閉幕したグランドスラム大阪には、日本から男女7階級に4選手ずつ計56名が出場。このうち4人が高校生で、男子唯一の高校生代表だったのが村尾三四郎(神奈川・桐蔭学園高3年)だ。大会最終日の90kg級に出場して、見事銅メダルを獲得。「優勝を狙っていたので、初出場でメダルという喜びはないです」と事もなげな様子で振り返ったが、そんなところにも大器の片鱗をぷんぷん匂わせる18歳である。

画像: ※90kg級3位決定戦ではジージアの強豪を破って銅メダルを獲得した村尾三四郎 写真◎近代柔道

※90kg級3位決定戦ではジージアの強豪を破って銅メダルを獲得した村尾三四郎
写真◎近代柔道

実は出場が決まったのは大会1週間前のこと。今年の世界選手権3位の長澤憲大(パーク24)のケガによる欠場によって、代役出場のチャンスが回ってきた。代表としての準備期間は短かったが、そこはインターハイ連覇のチャンピオン。「このチャンスを絶対に生かしてやろうと思った」と初戦から一本勝ちを収めるのびのびとした柔道を披露。準決勝では敗れたものの、3位決定戦では昨年の世界選手権3位のマルギアニ(ジョージア)を遠間から仕掛ける内股から大内刈りへの連絡技で追い詰め、延長戦の末、相手の「指導3」で撃破した。

画像: グランドラム大阪、高校生が新風巻き起こす

※90kg級表彰式、左から2位・ファントエンド(オランダ)、優勝・向翔一郎、3位・村尾三四郎、トリップル(ドイツ)
写真◎近代柔道

「3位決定戦の相手はベイカー(茉秋)選手が(3回戦で)負けた相手だったので、勝たなければ比べられると思い、絶対に勝ちに行こうと思っていました。

今日1日は全体的に相手の間合いにならず、自分の間合いでやるということを大事にしました。外国人選手はくっついてしまうと力負けしてしまうので、釣り手と引き手で距離を保った状態から技を出せたと思います」と、試合内容にはおおむね納得したようで、今後についてこんな発言も飛び出した。

「今までは2020年東京五輪は夢でしたが、今日、ようやく目標として口に出して言えます。今回は3位に入ったことで東京五輪につながったと自分では思っています」

勢い満点の怖い物知らず。代役出場のチャンスを生かした村尾が90kg級に新たな風を巻き起こし始めた。

文◎佐藤温夏(ライター)

【グランドスラム大阪 日本代表 高校生結果】
▼女子
・48kg級/芳田 真(滋賀・比叡山高3年):2回戦敗退
・52kg級/阿部 詩(兵庫・夙川学院高3年):優勝〈2019年東京世界選手権代表内定〉
・78kg超級/素根 輝(福岡・南筑高3年):準優勝
▼男子
・90kg級/村尾三四郎(神奈川・桐蔭学園高3年):3位

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