上写真=右から荒川学長、坂本、枝川会長、武市トレーナー。母校での世界戦発表、初の世界挑戦に、喜びとともに闘志を燃やす

初の国公立大生チャンプを目指す──。WBOアジアパシフィック・フライ級王者・坂本真宏(27歳=六島)が12月31日、中国・マカオのウィンパレスホテルでIBF同級チャンピオン、モルティ・ムザラネ(36歳=南アフリカ)に挑戦することが5日、大阪市立大学で発表された。
 坂本は世界初挑戦。当日は井岡一翔が4階級制覇挑戦に臨むWBO世界スーパーフライ級王座決定戦(vs.ドニー・ニエテス=フィリピン)、2階級制覇に挑む京口紘人(vs.WBA世界ライトフライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラー=南アフリカ)戦と合わせてトリプル世界タイトルマッチとして開催される。

キャリアの差をどう埋める?

 2015年の全日本フライ級新人王。その後、2016年11月には木村翔(青木)とのWBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦に判定負け。木村がその勢いのままゾウ・シミン(中国)を倒した陰で、坂本はふたたびWBO・AP王座決定戦(vs.元WBAミニマム級王者クワンタイ・シスモーセン=タイ)に臨み(2017年12月)3回KO勝ち。そして今年4月には、やはりタイのピグミー・ゴーキャットジムを相手に初防衛を果たしている。

 しかし、対するムザレーンの経歴はなかなかのものだ。10年前には当時IBFフライ級王者だったノニト・ドネア(フィリピン)に倒されているが、2009年11月に王座決定戦でIBF王座を手にすると、現WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)を倒すなど、4連続KO防衛。ここで同国では活発に行われているマイナーのIBO王座にシフトしたり、試合出場を小休止したりもあったが、今年7月に元アジア大会銅メダリストのモハマド・ワシーム(パキスタン)を退けて、王座返り咲きを果たした。
 36歳。元々、打たれ脆さも見えていたムザレーン、さすがにかつての勢いはないと見る向きが多いが、ムザレーンのキャリアを凌駕する勢いが坂本にあるか──。

陣営に秘策あり!?

「ボクシングを始めたころは、世界チャンピオンなんて思いもしなかったけど、応援される中で、それが夢になった。いままでの応援を力に変えて、チャンピオンを殴り倒してきたい」。坂本は、自身を踏み台にしてのし上がった木村同様のタイトル奪取を誓う。
 六島ジムとしては元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン名城信男以来、2人目の世界王者誕生を狙うこととなるが、枝川孝会長は同時に部員減少の同大ボクシング部を引き合いに出し、「坂本が勝つことによって、ボクシング部に活気を取り戻したい」と語る。
 作戦を練るのは、武市晃輔トレーナー。当初は「無理だと思った」と本音を吐露するが、「世界戦のチャンスはそうそうないし、作戦は言えないけれど、勝てる要素はある」と、いまではしっかりと前向きになっている。

 坂本が勝てば、国公立大出身としては初めての日本人選手となるが、“大番狂わせ”は果たしてなるか──。

取材_拳生

学ラン学帽姿で、学長と必勝を誓う

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