箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する7校目は早稲田大。今季はここまで足並みがそろわず苦しい戦いが続いているが、伝統の力で上位を狙う。

※写真上=1年生ながらチームの中心的存在の中谷(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)

早稲田大チームエントリー

早稲田大       5000mSB 10000mSB
小澤 直人(4) 14分08秒52 29分34秒44
清水 歓太(4) 14分16秒09 29分40秒71
永山 博基(4) 14分29秒97  ――
伊澤 優人(3) 14分31秒95 29分44秒03
大木 皓太(3) 14分29秒99  ――
太田 智樹(3) 14分00秒23 28分56秒32
新迫 志希(3) 14分19秒20 30分39秒75
真柄 光佑(3) 14分19秒29 29分54秒25
宍倉 健浩(2) 14分22秒66 29分19秒98
渕田 拓臣(2) 14分16秒87  ――
吉田  匠(2) 14分07秒40 29分58秒90
太田 直希(1) 14分09秒43 29分26秒60
千明龍之佑(1) 14分02秒16 29分10秒27
中谷 雄飛(1) 13分45秒49 29分07秒77
半澤 黎斗(1) 14分18秒75 29分25秒05
向井 悠介(1) 14分35秒71 29分32秒41
チーム平均     14分15秒86 29分34秒65
※箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

5人のルーキーがエントリー

 2年連続3位の早大は、中谷雄飛ら1年生が5人もエントリーされた。これは23チーム中最多だ。経験不足が懸念されるが、「入学してきてからの8カ月間で、彼らは非常に伸びていて、11月以降もものすごい勢いで20kmに順応している」と相楽豊駅伝監督が話すように、フレッシュさは大きな武器でもある。2006年の第82回大会では、竹澤健介や阿久津圭司(現・SUBARU)ら1年生が4人エントリーされ、全員が出場した例がある(その時は9区まで9位だったが、最終区で13位に落とした)が、今回は果たして……。
 また、出雲駅伝、全日本大学駅伝を欠場したエース核の2人、永山博基、太田智樹に、ようやく起用の目処がたった。関東インカレのハーフマラソンで5位入賞した真柄光佑も、長期の故障で出雲、全日本は不出場だったが、上尾ハーフでチーム2番手の1時間03分39秒で走っており、復活した。
 前回9区区間賞の清水歓太は、秋から上り調子。昨年までケガに苦しんでいた小澤直人は、長い距離にも対応してきた。本来は主力を担うべき選手の新迫志希、吉田匠も16人に名前を連ねている。
 駅伝シーズンに入って、出雲10位、全日本15位と苦しいレースが続いたが、ようやく足並みがそろってきた。

画像: 前回は7区、前々回は2区を走った永山が戦列に復帰(写真/井出秀人・陸上競技マガジン)

前回は7区、前々回は2区を走った永山が戦列に復帰(写真/井出秀人・陸上競技マガジン)

復帰組をどう配置するか

 とはいえ、特に往路の区間配置には頭を悩ませそうだ。
 1区は、出雲は半澤黎斗、全日本は千明龍之佑と1年生が務めたが、出雲の半澤は脱水症状に陥り力を出せず。千明も、本来はスターターのタイプではない。
 エース区間の2区は、本来であれば、過去の経験者の永山か太田が担うべきだろう。しかし、「2区はごまかしの効く区間ではない。リスクがあったら使いません」と相楽監督は話しており、いずれかを2区に起用できるかは、本番までの調整次第だろう。
「準備が一番できた選手から、往路は使うことになると思います」と相楽監督が言うように、秋以降のレース結果から、本来は復路型の清水が往路に回ることもありそうだ。
 キーマンは、何と言っても中谷だ。出雲と全日本では、悪い流れに飲み込まれず、力を発揮した。箱根では往路での起用が予想されるが、自ら「ゲームチェンジャー的な役割を果たしたい」と話しており、箱根でも積極果敢な走りを見せてくれそうだ。
 山上りの5区は、前回まで3年連続で5区を走った安井雄一(現・トヨタ自動車)が卒業したが、前回8区の大木皓太、3000mSCで実績のある吉田、1年生の千明が候補に名前が挙がる。また、6区は前回走った渕田拓臣のほか、小澤、半澤といったスピードランナーも候補だ。
“序盤をいかにしのぐか”、そして、“未知数の部分が多い〈山〉を勝負区間にできるか”が、早大が上位争いに踏みとどまるためのポイントになる。
 12年連続で保持してきたシード権に黄信号!? という声も聞かれるが、前回も下馬評を覆して3位に食い込んだように、箱根にはきっちりと合わせてくるのが早大というチームだ。秋の不振を吹き飛ばす走りを見せてほしい。
文/和田悟志

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