箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する13校目は東海大。黄金世代と呼ばれる学年が3年生となり、戦力は充実している。今季は出雲駅伝3位、全日本大学駅伝2位と流れも悪くなく、悲願の初優勝へ挑む。

※写真上=全日本大学駅伝でタスキをつなぐ2区・關と3区・館澤(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

東海大チームエントリー

東海大      5000mSB   10000mSB
東  優汰(4) 14分01秒25 29分41秒83
湊谷 春紀(4) 14分02秒44 30分03秒94
湯澤  舜(4) 14分35秒99 29分19秒94
鬼塚 翔太(3) 13分44秒64 29分14秒35
郡司 陽大(3) 14分05秒86 29分26秒72
河野 遥伎(3) 14分25秒61 30分55秒96
小松 陽平(3) 13分59秒51 29分26秒47
阪口 竜平(3) 13分56秒12  ―― 
關  颯人(3) 13分53秒46  ―― 
館澤 亨次(3) 13分53秒12  ――
中島 怜利(3) 13分53秒93 29分32秒16
西川雄一朗(3) 14分12秒90 29分17秒97
松尾淳之介(3) 13分54秒65 29分16秒70
鈴木 雄太(2) 14分25秒59 29分21秒82
西田 壮志(2) 14分16秒23 28分58秒74
本間 敬大(1) 14分22秒81 29分43秒93
チーム平均     14分06秒51 29分33秒89
箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

三上が外れるも、選手層でカバー

 出雲駅伝は3位、全日本大学駅伝は2位と一段ずつ上がってくれば、最終章の箱根駅伝で目指すのは頂点しかない。過去最高は2004年の2位。悲願の初優勝が近づいてきた。

 出雲と全日本はいずれもベストメンバーを組めなかったが、故障の影響で両駅伝を回避した阪口竜平が復活。11月の上尾ハーフでは1時間02分32秒をマーク、前回に続いて2区に意欲を見せている。故障から復帰途上だった前回1区の三上嵩斗は調子が上がり切らず、エントリーから外れたが、その穴は選手層でカバーできるだろう。

 ゴールデン・エイジの3年生が阪口、關颯人、鬼塚翔太、館澤亨次ら10人エントリーされた。両角速監督は彼らに対し、「しっかり機能してほしい」と期待を寄せる。チームの特長であるスピードに加え、「秋以降はロードの練習で走り込んできたので、それを自信にしていきたい」と両角監督が話すように、全日本後は2度の合宿を中心にスタミナ面をいっそう強化してきた。盤石の態勢で箱根駅伝本番を迎えられそうだ。

画像: エース格の鬼塚はどこの区間で起用されるのか(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

エース格の鬼塚はどこの区間で起用されるのか(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

序盤を耐え、逆転で往路を取れるか

 レベルの高い選手がずらりと並ぶが、絶対的なエースはおらず、序盤区間で抜け出すことは難しい。2区までは上位で踏ん張り、3区で仕切り直して、往路のどこかで先頭に立つ展開に持ち込みたい。

1区は出雲と全日本で安定したスタートを見せた西川雄一朗、同区の経験が豊富な鬼塚が候補だが、西川に任せ、2区・阪口、3区に前回区間3位の鬼塚か。続く4区は難コースに対応可能な關あたりが有力だろう。5区には今季の新戦力である西田壮志がいる。前回も山上り要員としてエントリーされていたが、出番がなかった。2年生になって走力が上がり、全日本で4区3位と好走したことから、満を持して臨めるはずだ。

 復路の切り札は、3年連続6区が予定されている中島怜利だ。前回は58分36秒で区間2位に入っており、小野田勇次(青山学院大)の対抗馬として快走が期待される。館澤は前回区間2位だった8区を第一希望に挙げる。万能型のランナーではあるが、今季は長い距離への対応が遅れたことから、「良いイメージがある」と言う8区に照準を合わせてきた。

両角監督は全日本の7、8区を箱根の9、10区に重ねていた。その全日本は6区まで先頭を走るも、7区で青山学院大に逆転されだけに、箱根では8区までに有利な状況をつくって9、10区に託したい。終盤の23㎞区間には湯澤舜らが控える。

1973年の初出場から47年目にして、歓喜の瞬間が訪れるか。

文/石井安里

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