箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する15校目は山梨学院大。箱根予選会では10位通過と苦しんだが、33回連続33回目の出場。着実に力をつけてきた選手が台頭しており、3年ぶりのシード権獲得を狙う。

※写真上=主将の永戸は全日本大学駅伝で日本学連選抜の一員として2区で好走した(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)

山梨学院大チームエントリー

山梨学院大   5000mSB  10000mSB
池田 眞臣(4) 14分25秒07 30分53秒46
大殿 将司(4) 16分23秒78 30分12秒25
片山 優人(4) 14分54秒29 29分37秒85
久保 和馬(4) 14分58秒81 31分10秒62
清水 鐘平(4) 14分08秒61 29分35秒98
永戸  聖(4) 13分57秒59 28分31秒50
Dニャイロ(4) 13分45秒37 28分19秒77
井上 広之(3) 14分42秒99 31分11秒77
川口 竜也(3)  --    29分45秒87
中村 幸成(3)  --    30分08秒79
宮地 大輝(3) 14分35秒09 29分44秒68
山田 大輔(3) 15分12秒71 30分18秒55
荒井 祐人(2) 15分14秒25 30分38秒92
齋藤 有栄(2) 14分16秒44 29分38秒27
鈴木 春記(2)  --     --
森山 真伍(2) 14分30秒41 29分33秒58
チーム平均    14分41秒95 29分57秒46
※箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

上り調子の選手がエントリー

 10月の箱根駅伝予選会で10位通過、薄氷ながら33年連続33回目の出場を決めた。予選会でチーム上位につけたドミニク・ニャイロ、永戸聖、清水鐘平、片山優人が順当にエントリーメンバー入りした一方、前回の箱根経験者である出木場風吹、藤田義貴(共に4年)、首藤貴樹(3年)が外れている。7人がエントリーされた4年生では、2年時に7区を走った久保和馬、同じく2年時に16人のエントリーメンバーに入った池田眞臣が2年ぶりに復帰した。

 総合18位の前回はチーム全体の調子が上がらず、総合17位の前々回は風邪のため万全のオーダーが組めなかった。今回のメンバーを見ると、実績、経験だけでなく、好調を維持する選手たちをじっくり見極めた感もある。11月の日体大記録会で29分33秒58の自己ベストをマークした森山真伍はその代表格。「地道に継続した練習ができていて、結果につながっている。そういう点でプラスの鏡を提示してくれています」と上田誠仁監督は、チームに与える好影響を指摘する。

 11月の上尾ハーフで1時間04分17秒でチーム内トップだった山田大輔、同2、3位の鈴木春記、荒井祐人が初のエントリー入りを果たした。10000m記録挑戦会で共に自己ベストをマークした宮地大輝、齋藤有栄が名を連ねたのも好調を買われたからにほかならない。

画像: 前回2区区間賞に輝いたニャイロ。3年連続2区が濃厚の今回、チームをどこまで押し上げられるか(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)

前回2区区間賞に輝いたニャイロ。3年連続2区が濃厚の今回、チームをどこまで押し上げられるか(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)

流れに乗っていきたい

 2区に前回区間賞のニャイロを擁しており、往路前半を上位で推移するのは間違いない。そのなかで上田監督が重視するのが1区だ。

「序盤の出遅れは致命傷です。その出遅れを幾度となく繰り返してきたので、今回は流れに乗っていきたい」(上田監督)。

 1区の候補としては、前回1区17位の永戸、予選会チーム3位の清水が挙がるが、ここはやはり永戸と見る。全日本大学駅伝では日本学連選抜の一員として2区7位の好走を見せた。「前回の悔しさを1区で晴らしたい」。主将は自身の走りでチームに流れを呼び込むつもりだ。となれば、3区は清水か。関東インカレ1500m2位の中距離ランナーだが、30km走でも永戸についていく力がある。1、3区が入れ替わったとしても、この4年生トリオはセットとして考えるべきだろう。

 前回4区を走った川口は11月に29分45秒87の自己ベストをマークしており、2年連続往路を任されるのではないか。ここに前回5区を予定していた久保がきっちり山を上れば、往路を上位で折り返すことも十分に期待できる。

 計算の立つ往路に比べ、復路は未知数の部分は否めない。6区・池田、10区・片山は想定できるとして、7~9区を託す選手は実績面でやや心許ない。「良い意味で定説をひっくり返すような走りをしてほしい」(上田監督)。山田、宮地、荒井、齋藤、鈴木、森山といったなかからチャンスをつかむ選手が出てくるはずだ。

「7位前後の争いをした上でシード権を取りたい」

 上田監督はその争いがし烈になると予想する。往路の結果はもちろん、地道に力をつけてきた復路組の奮闘もカギを握りそうだ。

文/石井 亮

This article is a sponsored article by
''.