箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する14校目は順天堂大。前回、14秒差でシード権を逃した名門は、学生長距離界のエース・塩尻を中心に再び上位を狙っていく。

※写真上/日本代表経験も豊富な塩尻がエースとしてチームをけん引する(写真/JMPA)

順天堂大チームエントリー

順天堂大     5000mSB   10000mSB
江口 智耶(4) 14分14秒29 29分45秒44
塩尻 和也(4) 13分39秒72 28分26秒64
山田  攻(4) 14分26秒88 29分47秒14
金原 弘直(4) 14分44秒41 29分50秒46
小林  聖(4) 14分33秒07 29分37秒15
吉岡 幸輝(4) 14分29秒61 29分14秒02
鈴木 雄人(3) 14分52秒70 29分52秒58
髙林 遼哉(3) 14分33秒67 29分26秒88
難波 皓平(3) 14分30秒16 29分25秒30
野田 一輝(3) 14分16秒29 29分21秒62
橋本 龍一(3) 14分05秒57 28分52秒76
藤曲 寛人(3) 14分10秒01 29分18秒93
澤藤  響(2)   ――     29分15秒74
清水 颯大(2) 14分11秒83 29分25秒09
野口 雄大(2) 14分16秒49 29分27秒36
牧瀬 圭斗(1) 14分41秒70 29分26秒71
チーム平均     14分23秒09 29分24秒61
箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

上級生主体、ロードに適性あり

 前回は10位とわずか14秒差で、11位にとどまった順天堂大。10月の予選会は2位で通過した。エントリーメンバーは4年生が学生長距離界のエース・塩尻和也ら6人、3年生が橋本龍一ら6人と、上級生主体の構成となった。日本学生ハーフ4位の実績を持ちながら、秋に調子を崩し、全日本大学駅伝を走らなかった野田一輝もエントリー。11月23日の順大記録会では、復調傾向にあることをアピールした。

 「ロードに適性がある選手たちをエントリーできた」と長門俊介監督。スピードランナーの入学が多いチームながら、3年連続5区が確実な山田攻ら4年生を中心に、ロード型がそろった。また、指揮官は2・3年生に期待を寄せており、今季力をつけた3年生の藤曲寛人、2年生の澤藤響、清水颯大、野口雄大の活躍がポイントになりそうだ。

 予選会から3週間後の全日本大学駅伝にはうまく合わせられず、13位に終わったものの、個々のポテンシャルは高い。大エースの塩尻に注目が集まるが、バランスの良い布陣と言えるだろう。

塩尻、山田を擁する往路で上位に

山上り5区に山田がいることは大きな強みだ(写真/JMPA)

 長門監督は2区の塩尻、5区の山田は、よほどのことがない限り動かさないという。4年連続2区に挑む塩尻は、前回区間10位と本来の力を出し切れなかっただけに、「相手が留学生であっても、積極的に行った方がタイムを狙えるし、できるだけ前に行く走りをします」と意気込む。条件次第では、日本人選手4人目の1時間6分台が出る可能性もある。山田は2年時が区間5位、3年時が区間4位。「前回の区間賞(1時間11分44秒)を上回る記録で走りたい」といい、目標通りなら前回から1分近い短縮が見込めそうだ。

 1区の最有力候補は野口だろう。今季はスタミナを強化して、予選会ではチーム内2番手に入った。全日本大学駅伝でも1区を務めており、長門監督は早くからスターター起用を示唆している。

 2区と5区、往路では2段階勝負を懸けられることから、間をつなぐ3、4区で順位を落とさないことが大切になる。3区は前回区間7位の橋本が有力。往路を上位で折り返すことができれば、復路には藤曲、澤藤、吉岡幸輝ら堅実な選手が控える。6区は前回経験した江口智耶がいるが、清水も意欲を示しており、どちらが走っても好走が期待できる。あとは、「野田の復活がカギになる」との指揮官の言葉通り、野田を起用できれば戦力に厚みが出ることは間違いない。

文/石井安里

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