箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する16校目は法政大。前回、山区間の貯金を生かし、6位と飛躍。その経験者8人を擁する今回はさらなる上位進出を狙う。

※写真上=前回5区区間賞の青木(左)。全日本1区でも5位と好走(写真/JMPA)

法政大チームエントリー

法政大      5000mSB 10000mSB
大畑 和真(4) 14分31秒12 29分32秒99
狩野 琢巳(4) 14分22秒56 29分51秒38
鈴木 亮平(4) 14分26秒88 30分06秒13
土井 大輔(4) 14分25秒00 30分15秒29
坂東 悠汰(4) 13分55秒94 29分19秒72
矢嶋 謙悟(4) 14分30秒92 30分29秒66
青木 涼真(3) 14分10秒40 29分35秒48
岡原 仁志(3) 14分09秒07 29分47秒14
強矢 涼太(3) 14分01秒12 30分14秒96
佐藤 敏也(3) 14分23秒12 28分35秒98
坪井  慧(3) 14分27秒70 30分15秒04
増田 蒼馬(3) 14分10秒61 30分38秒72
松澤 拓弥(3) 14分20秒26 30分15秒05
寺沢  玄(2) 14分37秒75 31分23秒94
田辺 佑典(2) 14分30秒59 29分57秒50
鎌田 航生(1) 14分17秒44 30分30秒84
チーム平均    14分20秒03 30分03秒11
※箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

三本柱を軸に隙のない陣容

 前々回8位、前回6位の実力校が満を持して、トップ5入りを狙う。今年度の出雲駅伝は12位、全日本大学駅伝は7位にとどまったものの、「本番は箱根」という坪田智夫監督の言葉にはうなずけるものがある。佐藤敏也、青木涼真が欠場した出雲、3区終了時点で11位まで後退しながらシード権を確保した全日本。この2駅伝で示したものは、中間層の底上げにほかならない。

 前回の経験者8人が順当にエントリー。エースの坂東悠汰、5区区間新を樹立した青木、6区で2年連続58分台をマークした佐藤の三本柱は健在だ。ここに3年連続箱根路を走った土井大輔、復路5位に貢献した大畑和真、矢嶋謙悟、岡原仁志が脇を固める。さらに出雲を経験した坪井慧、増田蒼馬の3年生、全日本に出場した4年生の狩野琢巳、ルーキーの鎌田航生なども初の箱根出場へと意気が上がる。

 全日本の登録メンバーから1年生の守角隼が外れ、強矢涼太、松澤拓弥、寺沢玄、田辺佑典が加わった。2年時の出雲でメンバー入りした強矢は11月の上尾ハーフで1時間04分00秒の自己ベストをマークし、松澤は前回4区を経験済み。田辺も上尾ハーフで1時間04分03秒と調子を上げてきている。三本柱を軸に隙のない陣容が整ったといえる。  

画像: 3年連続出場の坂東。往路の主要区間を託されるのは確実(写真/JMPA)

3年連続出場の坂東。往路の主要区間を託されるのは確実(写真/JMPA)

最適解を見つけ出せ

「5区の青木以外は、区間配置は流動的」と坪田監督は明言する。前回、特殊区間の合計タイムは2時間10分33秒。これは優勝校の青学大を19秒、2位の東洋大を3分14秒上回る。このアドバンテージを生かすならば、2区・坂東、5区・青木、6区・佐藤のプランAは動かし難い。

 ただ、4区までに主導権を握り、青木で往路優勝争いに浮上するという展開を描くならば、2区・坂東、3区・佐藤、あるいは1区・坂東、2区・佐藤という形も考えられる。10000mチーム最速の28分35秒98を持つ佐藤を往路で起用したいという坪田監督の思いもその線に沿っているはずだ。
 
 そこでカギを握るのが、6区の人選になる。59分台の力があるという坪井の起用に目処が立てば、往路に佐藤を投入する後押しになる。
 
 プランBは、坂東、佐藤を往路前半に起用し、岡原、土井、青木。復路は6区・坪井に、9、10区は大畑、矢嶋が濃厚。ここに好調な選手を絡めてくるのではないか。

 チームは5位以内という目標を掲げる。今回、その目標を達成するために坪田監督に求められるのは、豊富な手駒を組み合わせ、最適解を見つけ出すという作業かもしれない。

文/石井 亮

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