箱根駅伝のエントリーメンバーからチーム別に展望する20校目は國學院大。今季は3年生に力がある選手がそろい、全日本大学駅伝で6位に入るなど上位を狙える位置にきている。

※写真上=エースに成長した浦野は全日本2区で区間3位に(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)

國學院大学チームエントリー

國學院大     5000mSB  10000mSB
江島 崚太(4) 14分24秒58 30分39秒74
小中 駿祐(4)  ――    29分38秒19
芹澤 昭紀(4) 14分35秒47 29分42秒71
長谷 勇汰(4) 14分23秒88 29分46秒77
蜂屋 瑛拡(4) 14分41秒43 30分38秒25
青木 祐人(3) 13分54秒49 28分50秒98
浦野 雄平(3) 14分04秒28 29分34秒73
田中 義己(3) 14分35秒22 30分00秒62
土方 英和(3) 14分07秒78 28分44秒28
茂原 大悟(3)  ――    29分27秒84
臼井 健太(2) 14分30秒08 29分51秒94
木下  巧(2) 14分35秒87 29分47秒09
田川 良昌(2)  ――    30分20秒01
森  秀翔(2) 14分38秒31  ――
殿地 琢朗(1) 14分39秒57 30分21秒39
藤木 宏太(1) 14分20秒06 29分37秒02
チーム平均     14分25秒46 29分48秒10
箱根駅伝エントリーメンバーと5000m、10000mの今シーズンのベストタイム(12月14日現在)

浦野、土方、青木の三本柱が軸

 全日本大学駅伝で過去最高の6位に入って勢いに乗る国学院大は、三本柱の浦野雄平、土方英和、青木祐人をはじめ、順当な顔ぶれがエントリーされた。学年が上がるごとに主軸となっていくチームカラーで、例年は4年生が多く出場するのが特徴だが、三本柱はいずれも3年生。また、3人に次ぐ主力の臼井健太、全日本4区6位の藤木宏太ら期待の下級生も主要区間を担いそうだ。

 もちろん、着実に力をつけてきた4年生の存在も大きい。前回10区5位の江島崚太のほか、ハーフマラソンで1時間4分台前半を持つ4人をエントリー。11月の上尾ハーフで自己記録を更新したばかりの小中駿祐と芹澤昭紀、全日本8区の長谷勇汰、3年時には一度もレースに出ていなかったものの、4年目で復活した蜂屋瑛拡と、いぶし銀の存在がそろう。

 11月後半から12月にはレースに出場した選手もいたが、少人数での合宿を実施するなど、個々に合ったやり方で調整しながら箱根駅伝本番を迎えるという。

画像: 3年生主将の土方もチームをけん引する一人だ(写真/JMPA)

3年生主将の土方もチームをけん引する一人だ(写真/JMPA)

鬼門の山をどう乗り切るか

 前回は1区の浦野が2位でスタートするも、2区で18位に後退。3区以降も凸凹な駅伝が続いて14位に終わったが、5人が区間5位以内と、地力がついたことを証明した。

 三本柱の往路起用は確実だろう。エースの浦野は「2区で勝負する気持ちをぶれずに持っています」と話し、1区から臼井、浦野、青木、土方と並べるのが順当だ。ただ、1区を希望する臼井が全日本で区間19位と出遅れたことから、人選はいったん振り出しに。浦野が前回に続いて1区を走ることも考えられる。その場合、「エースになるのが目標。2区を狙っています」という前回4区3位の土方がシフトするか。青木は前回5位だった3区が濃厚だが、三本柱のなかでは最もスピードがあり、1区の可能性も残されているかもしれない。

 ここ2年、区間17~19位に低迷した山の2区間について前田康弘監督は、「つなぎの選手であれば区間10位前後。前半区間を我慢して、山に主力を残しておくことも戦略としてあります」と話しており、采配が注目される。中堅選手を起用するのか、また、ハーフ1時間3分台中盤の走力がある江島と藤木も興味を示している。

「初めて走る選手に、ミスなく堅実に走ってほしい」と、前田監督は初出場組をキーマンに挙げた。4年生たちや、全日本6区8位の茂原大悟が復路で大崩れせずにつなげば、自ずと結果はついてくる。過去最高は2011年と12年の10位。指揮官が目標に掲げた8位、さらには全日本と同じ6位付近まで躍進する戦力は整った。
文/石井安里

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