2019年1月2、3日に行われる第95回箱根駅伝の区間エントリーが12月29日に出そろった。各区間の正競技者10人と補欠6人が登録されており、往路、復路それぞれ当日のスタート1時間10分前に変更が受け付けられる。なお、正競技者と補欠の変更は4人までで、正競技者間の区間変更は認められていない。ここからは有力校のエントリー状況を見てみよう。

※写真上=青山学院大は前回2区区間賞の森田を補欠に、2区には梶谷をエントリー(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

青山学院大・森田、東洋大・山本らが補欠に

 史上3校目の5連覇に挑む青山学院大は、1区に橋詰大慧、2区に梶谷瑠哉と4年生を序盤に並べ、山は5区に竹石尚人(3年)、6区に小野田勇次(4年)を順当にエントリー。7区には、前回区間記録を更新してMVPに輝いた林奎介(4年)を入れた。秋以降、好調を維持している吉田圭太(2年)が9区、吉田祐也(3年)が10区と、箱根初出場組も主要区間を担う。

 気になるのは、森田歩希(4年)が補欠にまわったことだ。前回2区区間賞のキャプテンをあえて補欠に登録したあたり、森田自身が万全でない可能性が高い。補欠に入っている主力の鈴木塁人が8区か、森田の状況次第では3区に起用されそうだ。1、2区の出だしがカギを握るが、序盤区間で抜け出すことは簡単ではなく、絶対の自信を持つ山の2区間で大きなリードを奪うことが勝利への条件だろう。

 青山学院大を阻止するとしたら、前回まで10年連続3位以内、今大会で5年ぶりの王座奪還を狙う東洋大だろう。前回2区3位の相澤晃(3年)、3区区間賞の山本修二(4年)を補欠に登録。出雲駅伝、全日本大学駅伝と本来の走りができなかった西山和弥(2年)は好調で、前回区間賞を取った1区に。5区に田中龍誠(2年)、6区には今西駿介(3年)と、山は2区間とも前回の経験者を起用する。

 山本を補欠に入れたのは、他の選手に万一のことがあった場合、5区をはじめ、どの区間にも対応できるようにするためとみられる。絶好調の山本が2年ぶりに2区で、相澤が4区か。全日本大学駅伝を回避して、復調してきた3区・吉川洋次(2年)の走りも注目される。復路は7区に小笹椋、9区に中村拳梧と、好調の4年生をエントリー。酒井俊幸監督が復路のポイントに挙げる7区は、キャプテンの小笹で勝負を懸ける。往路2連覇を果たし、復路はリードを守りたい。

画像: 東洋大もエースの山本を補欠にした(写真/JMPA)

東洋大もエースの山本を補欠にした(写真/JMPA)

東海大は2区に湯澤、關と館澤が補欠

 青山学院大、東洋大と共に三強を形成する東海大は、往路を取って初優勝を引き寄せたい。鬼塚翔太(3年)が2年ぶりに1区を務め、2区には最初で最後の箱根駅伝となる4年生の湯澤舜が入った。留学生やスピードランナーが多い2区で多少順位を下げても、堅実な湯澤でつなぎ、3、4区と差を縮めて、山で先頭をとらえる展開が理想か。5区に西田壮志(2年)、6区には中島怜利(3年)と山は盤石だ。故障から復活した阪口竜平(3年)が7区に入ったことから、例年以上に7区の戦いが見もの。主軸の關颯人(3年)と館澤亨次(3年)は補欠に登録されている。順当なら、どちらかが当日変更で4区に起用されるだろうが、全日本大学駅伝以降、実習が入った関係もあり、11月末の丹沢湖ハーフも走っていない關の動向が気になるところだ。館澤は4区か、前回と同じ8区に入ることも考えられる。

 花の2区にはパトリック・ワンブィ(日大4年)、ワークナー・デレセ(拓殖大4年)、ライモイ・ヴィンセント(国士舘大1年)、塩尻和也(順天堂大4年)、堀尾謙介(中央大4年)らがエントリー。激戦必至だ。10000mで27分台を持つドミニク・ニャイロ(山梨学院大4年)と阿部弘輝(明治大3年)は補欠で、当日変更で往路の主要区間に登場するとみられる。予選会トップ通過から上位進出を目指す駒澤大は、エースの片西景(4年)を補欠に登録しており、当日変更で1区に入ることが予想される。また、全日本大学駅伝で過去最高の6位に入った国学院大は、山が鬼門だったが、5区にエースの浦野雄平(3年)を起用。走力からすれば、間違いなく区間賞候補の一人だ。

 号砲まであと3日。激戦を制すのはどの大学か。
文/石井安里

画像: 東海大もチームの主力の關(左)と館澤が補欠に(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

東海大もチームの主力の關(左)と館澤が補欠に(写真/中野英聡・陸上競技マガジン)

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